レグザの75インチ大画面テレビ、タイムシフトマシンも搭載したMini LEDモデルとなると、かなり本格的ですよね。
中でも「75Z875R」と「75Z870N」は、どちらも魅力的で迷ってしまう人が多いのではないでしょうか。
「型番は似ているけど、RとNで何が違うの?」「新しい方がやっぱり良いの?」と、具体的な違いが気になるところだと思います。
実はこの2つ、75Z875Rが2025年モデル、75Z870Nが2024年モデルという、新旧モデルの関係なんです。
見た目や基本機能は似ていますが、中身はしっかり進化しています。特に「画質」と「音質」は、見逃せない違いがあるんですよ。
編集長この記事では、75Z875Rと75Z870Nの具体的な違いを、できるだけわかりやすくチェックしていきます!
75Z875Rと75Z870Nの違いを比較
まずは、両モデルの主なスペックを一覧表で比べてみましょう。
75Z875Rが新しい2025年モデル、75Z870Nが旧型の2024年モデルです。
| 項目 | 75Z875R (2025年モデル) | 75Z870N (2024年モデル) |
| 発売年 | 2025年7月 | 2024年5月 |
| パネル | 4K Mini LED 液晶 | 4K Mini LED 液晶 |
| 輝度・分割数 | 従来比 約1.2倍 (輝度) 従来比 約1.5倍 (分割数) | (2024年モデル基準) |
| 広視野角技術 | 広視野角ワイドアングルシート | (記載なし) |
| 映像処理エンジン | レグザエンジンZRα | レグザエンジンZR |
| AI高画質機能 | AIナチュラルフォーカスPRO | ナチュラルフェイストーン |
| ネット動画高画質 | ネット動画バンディングスムーサーPRO | ネット動画ビューティ |
| 音響システム | 重低音立体音響システムZ | 重低音立体音響システムZ |
| メインスピーカー | 合計 70W(同時駆動) ・2wayメインスピーカー(15W+15W) ・トップスピーカー(10W+10W) ・ウーファー20W | 60W(同時駆動) ・2Wayメインスピーカー(15W+15W) ・トップトップツィーター(5W+5W) ・ウーファー20W |
| チューナー | タイムシフトマシン対応 | タイムシフトマシン対応 |
| ゲーム対応 | 144Hz VRR対応 | 144Hz VRR対応 |
こうして並べてみると、Mini LEDパネルやタイムシフトマシン、ゲーム対応といった人気の機能は、どちらも押さえています。
ですが、表の中の「輝度・分割数」「広視野角技術」「映像処理エンジン」、そして「スピーカー」の出力に、明確な違いが出ているのがわかりますよね!
最大の違いは「映像処理エンジン」


一番の注目ポイントであり、画質の差に直結するのが、テレビの頭脳にあたる「映像処理エンジン」です。
- 75Z875R (2025年モデル) … レグザエンジンZRα
- 75Z870N (2024年モデル) … レグザエンジンZR
75Z875Rには、レグザの最新世代エンジンである「ZRα」が搭載されました。
一方、75Z870Nは前世代の「ZR」を搭載しています。もちろんZRも非常に高性能なエンジンなんですが、「α」が付くことでAI機能が格段に進化しているんです。
このZRαは、映像の中の被写体をより細かく、深く認識するのが得意です。
例えば、人物が映っているシーンなら、顔だけでなく、髪の毛、肌の質感、着ている服の素材感までAIが検知して、それぞれに最適な映像処理を施そうとします。
このエンジンの世代交代が、画質の根本的なクオリティアップにつながっているんです!
また75Z875Rの「AIナチュラルフォーカスPRO」は、AIが構図を読み取って主役を判断し、背景から自然に際立たせる技術です。人物の立体感がよりリアルに感じられるはずです。
ネット動画のシマシマノイズを抑える「ネット動画バンディングスムーサーPRO」も搭載し、あらゆる面で画質が向上しています!
【違い1】進化した「画質」と「パネル性能」


エンジンの進化と合わせて、パネル性能も大きく向上しています。
- 75Z875R … 輝度 約1.2倍、分割数 約1.5倍、広視野角ワイドアングルシート搭載
- 75Z870N … 2024年モデルの基準性能、(広視野角シート非搭載)
まず、75Z875Rは75Z870Nと比べて、Mini LEDバックライトの輝度が約1.2倍も明るくなっています。
これは、明るいリビングで見たときの映像の鮮やかさや、HDRコンテンツ(映画や高画質ゲームなど)の光の表現力に直結します。
さらに、バックライトの分割数(光をコントロールするエリア)も約1.5倍に細かくなりました。
これによって、暗いシーンでの黒の締まりが良くなり、明るい部分とのコントラスト(メリハリ)がよりはっきり表現できるようになっています。
そして、大きな進化として「広視野角ワイドアングルシート」の搭載があります。
75Z870Nは液晶パネルの特性上、真正面から見るとキレイですが、斜めから見ると少し白っぽくなったり、色が薄く見えたりすることがありました。しかし、75Z875Rはこのシートのおかげで、斜めから見たときの色変化が大幅に改善されています。
家族みんなでソファの端から見たり、ダイニングテーブルから見たりするような使い方でも、キレイな画質をキープできるのは大きな強みですよね!
【違い2】見逃せない「音響システム」の進化


画質に加えて、音響システムもスペックアップしている点も見逃せません。
- 75Z875R (2025年モデル) … 合計 70W (同時駆動)
- 75Z870N (2024年モデル) … 合計 60W (同時駆動)
まず、テレビ全体の合計出力が60Wから70Wに向上しています。この10Wの差は、音の「余裕」に直結します。
例えば、映画のアクションシーンなどで急に大きな音が鳴ったときでも、スピーカーが限界を迎えにくく、音が割れたり歪んだりしにくいんです。
よりクリアで迫力のあるサウンドを楽しめるようになった、と言えますね。
さらに細かく見ると、この出力アップは主に「トップスピーカー(上向きのスピーカー)」が強化されたことによるものです。
75Z870Nが合計10W (5W+5W) だったのに対し、75Z875Rは合計20W (10W+10W) と、なんと出力が倍になっています。
メインスピーカーやウーファーの出力は共通ですが、上方向への音の出力がこれだけ強くなったことで、音の広がりや厚みが大きく変わってきます。
音響全体がよりパワフルになり、75Z870Nよりもワンランク上の、余裕のあるサウンド体験が期待できますよ。



テレビ本体のスピーカーで、映画やライブ映像の迫力をしっかり味わいたい人には、この進化はうれしいポイントです!
【共通機能】「タイムシフトマシン」や「ゲーム機能」はどちらも優秀
もちろん、レグザの魅力的な機能は両モデルともしっかり搭載しています。
- タイムシフトマシン対応
- 144Hz VRR対応 ゲームモード
地デジ番組をまるごと録画して、過去番組表から好きな番組を選んで見られる「タイムシフトマシン」。
一度体験すると元に戻れないと言われるほど便利な機能ですが、これは75Z875Rも75Z870Nも両方対応しています。
また、最新のゲーム機やゲーミングPCを接続する人にとって重要な「144Hz VRR対応」も共通です。
大画面でカクつきや遅延の少ない、滑らかな映像でゲームをプレイできます。



これらの基本機能を目当てに選ぶのであれば、どちらのモデルでも満足できるはずです!
【まとめ】「75Z875R」「75Z870N」どっちを選ぶべき?
ここまで違いを見てきましたが、最後にどちらがどんな人に向いているかを整理します。
75Z875R (2025年モデル) がおすすめな方↓
- 最新の映像処理エンジン「ZRα」の画質に魅力を感じる
- より明るく、メリハリのある映像(輝度1.2倍)を楽しみたい
- 家族など複数人で、斜めからテレビを見る機会が多い (広視野角)
- テレビ本体のスピーカーでも、よりパワフルで迫力のある音を楽しみたい (合計70W)
- どうせ買うなら、画質も音質も妥協したくない
75Z870N (2024年モデル) がおすすめな方↓
- タイムシフトマシン機能は絶対に欲しい
- 144Hz対応のゲーム機能も使いたい
- Mini LEDの画質を、できるだけコストを抑えて手に入れたい
- テレビは基本的に真正面から見ることが多い
- 最新の画質や音質にはそこまでこだわらない
75Z875Rと75Z870Nの差は、単なる型番違いではなく、「画質(明るさ・視野角・エンジン)」と「音質(スピーカー出力)」という、テレビの心臓部が新世代に進化したかどうかの違いです。
もし、75Z870Nがモデル末期で大幅に安くなっているなら、コストパフォーマンスを重視して選ぶのは非常に賢い選択です。
しかし、もし価格差がそれほど大きくないのなら、迷わず最新の「75Z875R」を選ぶことをおすすめします。



明るくなったパネル、斜めから見てもキレイな視野角、そしてよりパワフルになったサウンドは、価格差以上の満足感をもたらしてくれるはずですよ!











