レグザの4K Mini LED液晶テレビ、55Z870Mと55Z870N。1年ちがいの新旧モデルで、パネルの種類もスピーカーの構成もそろっています。店頭に並んでいたら、まず見分けはつかないでしょう。
そこで公式の仕様表を55V型の列だけ抜き出して並べたところ、はっきり差が出たのはゲームまわりの機能と本体の薄さでした! しかも上位サイズで話題になった144Hzゲームモードは、55V型にはどちらも入っていないんですね。
編集長型番が1文字違うだけなのに、中身はけっこう変わっているんですよ!
8月16日 8:51時点の価格です(変動します)
8月16日 8:37時点の価格です(変動します)
55Z870Mと55Z870Nのスペック比較
| 項目 | 55Z870M | 55Z870N |
|---|---|---|
| 外形寸法(スタンド含む・幅×高さ×奥行) | 1233×763×282mm | 1233×772×265mm |
| 重量(スタンド含む) | 25kg | 23.5kg |
| 年間消費電力量 | 125kWh | 121kWh |
| 年間電気代の目安 | 3,375円 | 3,267円 |
| 待機時消費電力 | 0.5W | 0.4W |
| 消費電力 | 210W | 245W |
| 種類 | 4K液晶テレビ | 4K液晶テレビ |
| 画素数 | 3840×2160 | 3840×2160 |
| バックライト | mini LEDバックライト | mini LEDバックライト |
| 量子ドット | 対応 | 対応 |
| 映像処理エンジン | レグザエンジンZR | レグザエンジンZR |
| HDR方式 | HDR10/HDR10+ ADAPTIVE/ドルビービジョンIQ/HLG | HDR10/HDR10+ ADAPTIVE/ドルビービジョンIQ/HLG |
| 地上デジタルチューナー | 9 | 9 |
| BSデジタル/110度CSデジタルチューナー | 3 | 3 |
| BS 4K/110度CS 4Kチューナー | 2 | 2 |
| 録画機能 | 外付けHDD | 外付けHDD |
| 自動録画機能 | 対応 | 対応 |
| 2番組同時録画 | 対応 | 対応 |
| 早見再生 | 1.5倍速 | 1.5倍速 |
| HDMI端子 | 4端子(ARC対応) | 4端子(ARC対応) |
| HDMI 2.1規格対応機能 | 4K120p/VRR/ALLM/eARC対応 | 4K120p/VRR/ALLM/eARC対応 |
| USB端子 | 4(タイムシフトマシン専用2/通常録画専用1/汎用1) | 4(タイムシフトマシン専用2/通常録画専用1/汎用1) |
| ゲームモード | 対応 | 対応 |
| Dolby Atmos | 対応 | 対応 |
| 音声実用最大出力 | 60W | 60W |
| スピーカー数 | フルレンジ2個/ツィーター2個/トップツィーター2個/ウーファー1個 | フルレンジ2個/ツィーター2個/トップツィーター2個/ウーファー1個 |
| 回転式スタンド | 左右水平15度 | 左右水平15度 |
色が付いた6項目が違い。残る21項目は同一仕様です。
実売価格は上の商品ボックスでご確認ください。
違いは4つ|価格差に見合うかを見極める
違い 1ゲームまわりの機能が増えている
| 55Z870M | 瞬速ゲームモード |
| 55Z870N | 瞬速ゲームモード+ゲームセレクトほか |
公式の仕様表を55V型の列で見比べると、いちばん項目数に差が出たのがゲームの設定まわりでした。
55Z870Nだけに付いているのが「ゲームセレクト」。スタンダード・ロールプレイング・シューティング・レトロゲームの4つから、遊ぶジャンルに合わせて画づくりを切り替えられます。暗いダンジョンを進むRPGと、輪郭のはっきりした弾幕シューティングでは、見やすい設定が違いますものね。
ほかに「ゲームスムーズモード」と、ゲーム映像への「超解像処理」も55Z870Nのみ対応。55Z870Mの仕様表では、この3つはいずれも「ー」と記載されています。
とはいえ低遅延の瞬速ゲームモードや、ALLM・VRR・AMD FreeSync Premiumへの対応はどちらも同じ! 土台の部分は変わらないので、遊べないゲームが出てくるわけではありませんよ。
補足ゲームセレクトは画質モードの引き出しが増える機能です。ふだんプリセットをいじらずに遊ぶ方なら、そこまで気にしなくてよい項目かもしれません。
144Hzゲームモードは55V型には無い(どちらも4K120pまで)
Z870Nシリーズで話題になった144Hz対応。あれは65V型と75V型だけの話で、55V型は対象から外れているんです。
実際、HDMIの4K入力は55Z870M・55Z870Nともに3840×2160の120pまで。HDMI 2.1の対応機能も、両方とも4K120p・VRR・eARC・ALLMという同じ並びでした。
ゲーミングPCをつないで144Hzを出したいなら、55V型のこの2機種では希望に届きません。サイズを65V型に上げるか、別のシリーズを見てみるのが近道でしょう。
補足同じシリーズでもサイズによって機能が変わることがあります! レビュー記事を読むときは、それが何V型についての話なのかを確かめておくと、思い違いが減りますよ。
違い 2色の調整軸が28色軸から36色軸へ
| 55Z870M | 28色軸リッチカラーイメージコントロール |
| 55Z870N | 36色軸リッチカラーイメージコントロール |
レグザが色を追い込むときの軸の数が、55Z870Mの28色軸から55Z870Nでは36色軸に増えました!
軸が細かいほど、隣り合う色に影響を出さずに狙った色だけを整えやすくなります。人の肌はそのままに、草木の緑だけを深くする。そんな調整ですね。
ただ、この差が画面上でどれくらい見えてくるかは映す番組しだい。並べて見比べないと気づきにくい種類の違いだと思います。
違い 3本体は1.7cm薄く、1.5kg軽くなった
| 55Z870M | 奥行28.2cm/25.0kg |
| 55Z870N | 奥行26.5cm/23.5kg |
外形寸法はスタンド込みで、55Z870Mが幅123.3×高さ76.3×奥行28.2cm、55Z870Nが幅123.3×高さ77.2×奥行26.5cmです。
幅は変わらず、奥行だけが1.7cm薄くなりました! 壁ぎわのテレビ台に置くとき、配線をまとめる余裕がそのぶん生まれます。高さは0.9cmだけ増えているので、ラックの棚板の間に収める予定なら先に測っておきたいところ。
重さはスタンド込みで25.0kgから23.5kgへ。1.5kgの差は、二人がかりで持ち上げて設置するときにじわりと効いてきますね。
ちなみに65V型では話が逆で、新しい65Z870Nのほうが奥行は深くなっています。サイズごとに設計が違いますから、55V型の数字をそのまま他サイズに当てはめないでくださいね。



テレビ台の奥行きがぎりぎりの方には、この1.7cmが効いてきますよ!
違い 4省エネ性能はわずかに55Z870Nが上
| 55Z870M | 125kWh/年 |
| 55Z870N | 121kWh/年 |
年間消費電力量は55Z870Mが125kWh/年、55Z870Nが121kWh/年。省エネ基準達成率も98%から101%へ上がっています。
待機時の消費電力も0.5Wから0.4Wへ下がりました。テレビは毎日つけるものですから、こういう地味な改善は長い目で見ると効いてくるものです。
いっぽう定格の消費電力は210Wから245Wへ増えています! こちらは最大値の話なので、いつもこの電力を使い続けるわけではありません。
年間の電気代の目安は3,375円と3,267円。開きは小さいので、ここを決め手にする必要はないでしょう。
同じところ|画質の土台もタイムシフトマシンも変わらない
見落とされがちですが、この2台はテレビとしての土台がほとんど同じなんです!
パネルはどちらも4K液晶にmini LEDバックライトと量子ドットの組み合わせ。映像処理エンジンも「レグザエンジンZR」で共通で、HDRはHDR10+ ADAPTIVE、ドルビービジョンIQ、HDR10、HLGの4方式に対応しています。
チューナーは地上デジタルが9つ、BS・110度CSが3つ、BS4K・110度CS4Kが2つ。タイムシフトマシンで地上デジタルをまるごと録りためられるところも変わりません。
音まわりもフルレンジ2/ツィーター2/トップツィーター2/ウーファー1の合計7個で、実用最大出力60W、Dolby Atmos対応まで同じ。HDMIは4端子でVRRとALLMに対応し、回転式スタンドが左右15度動くところも共通ですよ。
よくある質問
- Q55Z870Nは144Hzのゲームに対応していますか?
- A55V型は対応していません。HDMIの4K入力は55Z870M・55Z870Nともに120pまでで、HDMI 2.1の対応機能にも4K144pは含まれていません。144Hzゲームモードが用意されているのは65V型と75V型です。
- Q画質に差はありますか?
- Aパネルの種類・バックライト・量子ドット・映像処理エンジン・HDR方式は、公式の仕様表でも価格.comでも同じ内容でした。色を調整する軸の数が28から36に増えている点が、仕様上の違いになります。
- Qタイムシフトマシンの性能は違いますか?
- Aどちらもタイムシフトマシンを搭載していて、地上デジタルチューナーの数も9つで同じです。なお録画にはタイムシフトマシン対応のUSBハードディスクが別に必要になりますよ。
- Q55Z870Mはまだ買えますか?
- Aメーカーの生産は終了していますが、2026年8月の時点では販売店の在庫が残っています。台数が限られるぶん値動きが読みにくいので、記事上部の商品ボックスで今の状況を確かめてみてください。
まとめ
違いはゲーム機能・色の調整軸・本体の薄さと重さ・省エネ性能・販売状況の5点でした。
映像処理エンジンもタイムシフトマシンも7スピーカーも共通ですから、全録テレビとしての使い勝手はどちらを選んでも大きくは変わりません。
ゲームを腰を据えて遊ぶ方や、テレビ台の奥行に余裕がない方は55Z870N。いまから買うなら、素直にこちらを選んでおくと迷いが少ないでしょう。
いっぽう55Z870Mは生産終了で、残った在庫は値付けが強気になりがちです。旧型を安く狙うつもりで探すと、かえって高くついてしまうこともあるので気をつけてくださいね!



薄さと軽さは、テレビ台に載せてから効いてくる違いですよ!
8月16日 8:51時点の価格です(変動します)
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