この記事では、3Dプリンター用のフィラメントドライヤーを10点紹介します!
糸引き、ノズルの詰まり、層の剥がれ。原因をたどるとフィラメントの湿気だった、というのはよくある話です。
ただし、PLAとナイロンでは必要な温度がまるで違うので、機種選びはそこから始まります。
編集長温度と本数の見どころを押さえたら、10台を順に見ていきましょう!
フィラメントドライヤーの選び方|失敗しない6つのポイント


- 温度PLAは50℃台、PCは70℃台、ナイロンは80℃以上
- 本数1ロールか2ロールか、4ロールまとめてか
- 保管電源を切ったあとも密閉しておけるか
- 給線乾かしながらプリンターへ送り出せるか
- 表示庫内の湿度と残り時間が読めるか
- 安全過熱の遮断やファンの見張りがあるか
最初に決まるのは温度です。PLAだけなら55℃級で足り、PCは70℃級で対応をうたう機種もあります。ナイロンまで扱うなら80℃以上を選びましょう。
というのも、素材ごとの推奨温度がはっきり違うから。メーカーの目安ではPLAが50〜55℃、PCが70〜80℃、PA(ナイロン)は80〜110℃と幅があります!
次に効くのが本数です。1ロール用なら机の隅に置けますが、多色プリントや複数台の運用だと、乾く順番を待つ時間がじわじわ効いてきます。
残る保管・給線・表示・安全は、使い方しだいで優先順位が変わるところ。週末だけ動かす人と、常に何かを刷っている人とでは、要る機能がまるで変わってきますからね。



PLAやPETG、PCまでなら70℃級で間に合います。ナイロンにも手を出すなら、最初から85℃級にしておくと買い直しを避けられるはずです!
① SUNLU FilaDryer S2
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 温度最高70℃までの加熱に対応します
- 画面4.6インチのLCDに温度・湿度・残り時間
- 加熱上下のヒーターと底面ファンで庫内を360°
- 給線印刷しながらスプールホルダーとして使えます
- 本体265×274×118mm。重さは約1.1kgです
迷ったらここから、と言いたくなるのが「SUNLU FilaDryer S2」です!
庫内は上下のヒーターと底面ファンでぐるりと温まります。メーカーはPAやPCといった素材にも適するとしており、70℃までが守備範囲です。
画面は4.6インチと大きめ。温度も湿度も残り時間もひと目で読めるのは、地味ながらありがたいところですね!
しかも、印刷しながらスプールホルダーとして使えるので、湿気を吸わせながら刷るという一番もったいない状態を避けられます。



梅雨どきに1週間ほど放っておいたロールも、寝ている間に一巡させれば翌朝には元どおりの状態で刷り始められるでしょう!
② eSUN eBOX Pro
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 温度45〜70℃のプリセットを素材ごとに用意
- 加熱360°のPI発熱フィルムと上下の伝熱板
- 画面45度に傾けたLCDタッチスクリーン
- 時間0〜99時間まで自由に設定できます
- 監視庫内の温度と湿度を自動で見張ります
操作のしやすさで選ぶなら「eSUN eBOX Pro」。パネルが45度に傾いているので、机に置いたまま見下ろす姿勢でもすっと目に入るはずです!
加熱は360°のPI発熱フィルムと、上下の板金による伝熱で行います。最高70℃まで上がり、メーカーはPAやPA-CF、PCの乾燥にも応えられるとしています。
タイマーは0〜99時間。長丁場の乾燥をかけたまま出かけてしまえるのは、正直かなり気楽です!
庫内の温度と湿度は自動で調整されます。狙った状態を保つのに、こちらが張り付いている必要はありません。
ポイントタッチ操作と長時間タイマーを重く見る方向け。45〜70℃のプリセットが並び、0〜99時間まで設定できます。
③ Sovol SH02
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 加熱150WのPTCヒーターで庫内を360°
- 速さ7分で50℃、25分で70℃に届きます
- 画面3.9インチのタッチスクリーン
- 本数幅70mm以下のロールなら2本入ります
- 保護130℃で加熱を切るPTCの過熱遮断
温まるまでが速いのは「Sovol SH02」。7分で50℃、25分で70℃という数字を公式が出しています。
150WのPTCヒーターが庫内を360°から温める作りで、40〜70℃の間に好きな温度を置けます。思い立ったときにすぐ回せるのは強みですね!
幅70mmまでのロールが2本入るので、色替えの多い作業とも相性がいいところ。給線穴も2つあり、PTFEチューブをそれぞれ通せます。
安全まわりも見えるところに書かれています。PTCサーミスターが発熱部の温度を見ていて、130℃を超えると加熱を止め、90℃まで下がると戻る仕組みです。
3.9インチのタッチ画面には、素材ごとのワンキー設定が9種類。PLAかPETGかを選ぶだけで、温度と時間が決まってくれます!



帰宅してから回して、夕食の間に使える状態へ。待ち時間が短いと、乾燥がぐっと面倒でなくなるんです!
④ Creality SpacePi X4
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 温度45〜85℃。PAやPCまで守備範囲です
- 加熱200WのPTCヒーターを部屋ごとに独立で2基
- 本数1kgのロールを4本、同時に扱えます
- 除湿乾燥剤を使うたびに自動で再生します
- 静音目標温度に届くとファンが自動で静かに
加熱室が2つに分かれていて、それぞれ別の温度に設定できる。それが「Creality SpacePi X4」です!
200WのPTCヒーターを2基積み、最高85℃まで。ナイロンやPCのようにしっかり熱を要る素材でも、乾燥にかかる時間を短く済ませられます。
4本のロールを乾かしながら印刷できるのは大きな強みです。給線口は上面と背面の2方向に用意され、複数台のプリンターへ同時に送り出せます!
乾燥剤は使うたびに自動で再生されるため、交換の手間がありません。目標温度に届くとファンの回転も落ちるので、夜通し回しても耳障りになりにくいでしょう。
ただしPTFEチューブは付属しません。給線に使うぶんは別に用意しておくと、届いたその日から動かせます。
ポイントナイロンやPCを日常的に扱う方、プリンターを何台も並べている方向けです。45〜85℃の2部屋を、別々の温度で同時に回せます。
⑤ eSUN eBOX Lite
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 本体238×104×215mmの縦置きで場所を取りません
- 対応0.5kgと1kgのスプール、1.75/2.85/3.0mm径
- 加熱弧を描くPI発熱シートと金属の伝熱板
- 安全内側の両側に難燃・断熱のフォーム
- 確認透明なPC樹脂の上蓋で残量が見えます
「eSUN eBOX Lite」は、机の上の場所を取らない縦置き型。奥行きはわずか104mmで、棚の端にすっと差し込めます!
上蓋が透明なPC樹脂なので、開けなくても残量を確かめられます。内側の両側には難燃と断熱を兼ねたフォームが入っていて、置きっぱなしにする道具としては安心な作りです。
ただし、ナイロンやPEEKのように高温での乾燥が要る素材には向かないと、メーカー自身がはっきり書いています。
印刷中に温度と湿度を保つのが、この機種の本来の役どころ。PLAやPETGが中心なら、ここでしっかり噛み合います!



置き場所に困って後回しにしてしまう。乾燥機でいちばん多いつまずきはそこなので、棚に立つサイズならそもそも後回しにする理由がありません!
⑥ Comgrow SH03
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 本数1kgのロールを2本+2本の計4本
- 温度45〜85℃を加熱室ごとに別々に設定
- 加熱200WのPTCヒーターを2基搭載します
- 画面110×68mmの5インチディスプレイ
- 自動湿度が下がると省エネの保管モードへ
湿度を見て勝手に働いてくれるのが「Comgrow SH03」。決めたしきい値を超えると乾燥を始め、下回れば30分後に省エネの保管モードへ移ります!
加熱室は2つに分かれ、それぞれが独立した200WのPTCヒーターを持っています。片側だけ動かす、両側で別の素材を別の温度で乾かす、といった使い分けが可能です。
50℃までの立ち上がりが速く、セットしてから待たされる時間はごくわずか。すぐに乾燥が始まるのは気持ちのいいところです!
画面は110×68mmと大きく、10種類の素材をワンタッチで呼び出せます。密閉構造なので、電源を切ったまま乾いたフィラメントを寝かせておくことも可能です。
ポイント多色プリントや複数台の運用に向く1台です。2つの加熱室を別々の温度で回せて、湿度に応じた自動運転も入っています。
⑦ SUNLU FilaDryer S1 Plus
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 温度35〜55℃の範囲で自由に設定できます
- 本体271×100×237mmの縦置き。幅は10cm
- 画面2インチのLCDに温度・時間・湿度
- 制御庫内とヒーターを2つのセンサーで見ます
- 時間1〜99時間まで乾燥時間を組めます
「SUNLU FilaDryer S1 Plus」は、幅10cmの細身なドライヤーです!縦に立てて置けるので、机の上の面積をほとんど取りません。
温度は35〜55℃。庫内の温度とヒーターの温度を別々のセンサーで見ていて、上がりすぎないよう出力を調整します。値段のわりに、中身は真面目な作りとなっています。
乾燥時間は1〜99時間まで組めるため、寝る前に仕掛けておく使い方も無理がありません。2インチのLCDには温度・時間・湿度が並び、知りたいことは足りています!



PLAが中心なら55℃で足ります。ただしPETGはSUNLU自身が60〜65℃をすすめているので、そこまで乾かすなら上位機を選びましょう!
⑧ Creality Space Pi
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 温度45〜70℃で設定できます
- 設定12種類の素材をワンキーで呼び出せます
- 加熱PTCによる360°の熱風循環
- 時間0〜48時間のタイマーを組めます
- 復帰停電しても直前の設定を覚えています
停電のあとに設定を入れ直す、あの面倒がないのが「Creality Space Pi」です。直前の素材と温度を覚えていて、電源が戻ったら選び直さずに乾燥を始められます。
加熱はPTCによる360°の熱風循環。45〜70℃の範囲で、タイマーは0〜48時間まで組めます。ここは値段のわりに素直で、好感が持てるところです!
本体は300×200×100mmで、1ロール用としては素直なサイズ感です。庫内の温度と湿度はリアルタイムに表示され、素材は12種類からワンキーで選べます。
雷の多い季節や、ブレーカーの落ちやすい古い家。そういう環境ほど、この設定の記憶が効いてきます!
ポイント1ロールを確実に乾かしたい方向け。停電のあとも設定が残るので、置きっぱなしで運用しやすい1台です。
⑨ Sovol SH01
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 温度40〜50℃の範囲で調整できます
- 時間6〜12時間のタイマーを設定できます
- 本数1kgのロールを2本しまっておけます
- 密閉シリコンとPTFEの二重シールで保管も
- 給線穴は4か所。プリンターの位置に合わせられます
「Sovol SH01」は、乾かす道具というより密閉して保管する箱として強い1台です!
シリコンとPTFEの二重シール構造で、電源を切ったあとも中身を守れます。乾燥剤の袋を4つまで入れられるため、長く寝かせるロールの置き場としてちょうどいいでしょう。
給線の穴は4か所あります。プリンターのエクストルーダーがどの位置にあっても、無理のない角度で通せるのは嬉しいですね!
収まる本数は1kgのロールで2本となります。庫内は236×165×232mmほどあるので、使いかけをまとめて置いておけますね。
ただし温度は40〜50℃まで。ナイロンやPCには届かないので、PLAやPETGが中心の方に向きます。室温が16℃を下回ると50℃まで上がらない場合がある、ともメーカーが書いています。



使いかけのロールを袋に戻すのが面倒で、そのまま出しっぱなし。心当たりがあるなら、この箱がその置き場になってくれますね!
⑩ Polymaker PolyDryer
ポリメーカー(Polymaker)
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
- 構成ドックとボックスの2つに分かれます
- 保管ボックスだけ外して密閉ケースになります
- 設定温度ではなく出力レベル1〜3で選びます
- 対応1.75/2.85/3.00mm径に対応します
- 容量205φ×78mmまでのスプールが入ります
ほかの9台とは考え方から違うのが「Polymaker PolyDryer」です。土台のドライドックと、上に載せるボックスの2つに分かれる作りになっています。
乾燥が終わったらボックスだけ外して、そのまま密閉ケースとして棚へ。ボックスを買い足せば、乾いた状態のロールを何本もストックしておけます!
設定は温度ではなく、出力レベルの1・2・3から選ぶ方式です。素材ごとにどのレベルを使うかは、メーカーが一覧にして公開しています。
対応径は1.75/2.85/3.00mm。205φ×78mmまでのスプールが入るので、ごく一般的な1kgロールならまず困りません!
ポイント乾燥と保管をひと続きにしたい方向け。ボックスを外して密閉ケースとして使え、買い足せばストックの本数も増やせます。
まとめ
最後に、使い方から選び分けを整理しておきますね。
PLAとPETGが中心で、まず1台という方には「SUNLU FilaDryer S2」。ナイロンまで扱うなら「Creality SpacePi X4」がイチオシです!
多色プリントで本数を稼ぎたいなら「Comgrow SH03」、乾燥より保管を重く見るなら「Polymaker PolyDryer」といった感じで選ぶのがおすすめです。
湿気を抜いたフィラメントは、糸引きも詰まりも目に見えて減っていきます。やり直しに使っていた時間が、そのまま次の一作に回せるでしょう。



まずは手持ちのロールを一度回してみると、どこまでが湿気のせいだったのかがはっきりしますよ!
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)
9月5日 6:23時点の価格です(変動します)



















