シャープの加湿空気清浄機の中でも、場所を取らないスリムなデザインで人気なのがこのシリーズ。「KI-US50」と「KI-TS50」という2つのモデルを見比べて、「ほとんど同じに見えるけど、どっちを買えばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
実はこの2機種、KI-US50が2024年9月発売の最新モデル、KI-TS50が2023年発売の旧型モデルという関係です。
「どうせ型番が変わっただけでしょ?」と思うかもしれませんが、今回はちょっと違います。
空気清浄や加湿の基本パワーは同じなのですが、毎日使う上で一番面倒な「お手入れ(掃除)」の機能が、新型KI-US50で大きく進化しているんです。
編集長この記事では、見た目ではわからないKI-US50とKI-TS50の決定的な違いと、メンテナンスの手間を考えてどちらを選ぶべきか、わかりやすく解説していきます!
KI-US50とKI-TS50の違いを比較
| 項目 | KI-US50 (新型) | KI-TS50 (旧型) |
| 発売時期 | 2025年9月 | 2024年9月 |
|---|---|---|
| サイズ | 幅384×奥230×高619mm | 幅384×奥230×高619mm |
| 加湿量 | 最大 600mL/h | 最大 600mL/h |
| 適用床面積 | 空清〜23畳/加湿〜17畳 | 空清〜23畳/加湿〜17畳 |
| 加湿内部洗浄 | あり(自動洗浄モード) | なし |
| 給水トレー | フラットトレー | 標準トレー |
| デザイン | ロゴ位置変更 | 従来配置 |
まずは、主な仕様と違いを表で確認してみましょう。基本スペックは驚くほど同じですが、下の方にある「お手入れ関連」に差があるのがわかります。
【主な違い1】ボタンひとつで洗える「加湿内部洗浄」


| 項目 | KI-US50 (新型) | KI-TS50 (旧型) |
| 加湿内部洗浄 | あり | なし |
|---|---|---|
| 洗浄の手順 | 本体にクエン酸を入れてボタンON | バケツ等でつけ置き洗いが必要 |
今回の一番の目玉機能がこれです。加湿器を使っていると、どうしてもフィルターに白いカルキ汚れやニオイが付いてしまいますよね。
これまでは、バケツにクエン酸を溶かして、フィルターを取り外してつけ置きして……という手間が必要でした。
新型KI-US50には「加湿内部洗浄」機能が搭載されました。本体のトレーにクエン酸と水を入れてボタンを押すだけで、自動でフィルターを回転させて洗浄してくれるんです。
洗浄後はすすぎ洗いが必要ですが(クエン酸は別売りです)、わざわざ場所を確保してつけ置きしなくていいのは本当に楽ちん。シーズン終わりの片付けや、ニオイが気になった時に、サッと本体だけでケアできるのは大きな進化です!



従来機種を使っている筆者ですが、この洗浄機能は本当に羨ましい…!
【主な違い2】掃除が楽になる「フラットトレー」


| 項目 | KI-US50 (新型) | KI-TS50 (旧型) |
| トレー形状 | フラットトレー | 標準トレー |
|---|---|---|
| 特徴 | 凹凸や角が少ない | 内部に凹凸がある |
| 洗いやすさ | スポンジでサッと拭ける | 角のヌメリが取りにくい |
地味ですが、実際に使うと「あ、これいい!」となるのが給水トレーの変更です。
加湿用の水が入るトレーは、どうしてもヌメリが出やすい場所。でも、従来のトレーは補強のための凹凸や角が多くて、スポンジで洗う時に「隅っこが洗いにくい!」とイライラすることがありました。
新型KI-US50では、ここが改良されて「フラットトレー」になりました。



凹凸が減ってツルッとしているので、スポンジでサッと拭き取るだけで汚れが落ちます。水回りの掃除が苦手な人にとっては、かなり嬉しい改良点なんですよ!
【主な違い3】正面デザイン(ロゴ位置)
| モデル | KI-US50 (新型) | KI-TS50 (旧型) |
| デザイン | ロゴ位置が変更 | 従来のデザイン配置 |
|---|
3つ目の違いは見た目の微差です。
筐体のサイズや基本的な形状は共通ですが、本体正面にあるシャープのロゴやプラズマクラスターマークの位置が変更されています。
これによる性能の違いはありませんが、リビングに置いた時の印象がわずかに変わるかもしれません。とはいえ、並べて比べないと気づかないレベルの違いなので、デザインの好みで選ぶほどではないでしょう!
共通の仕様・変わらない機能


お手入れ機能以外の中身は、新旧どちらも非常に優秀で変わりありません。以下の機能はどちらのモデルにも共通しています。
置き場所を選ばない「スリムボディ」
このシリーズ最大の特徴は、なんといってもその薄さ。奥行きが約23cmしかないので、リビングの壁際はもちろん、子供部屋や寝室に置いても圧迫感がありません。ワンルームのお部屋にもすっきり置けるサイズ感は、両モデル共通の大きなメリットです!
たっぷり潤う「加湿力 600mL/h」
スリムな本体ですが、加湿能力は最大600mL/hとかなりパワフルです。乾燥しやすい冬場でも、リビングなどの広い空間をしっかり潤してくれます。しかも「気化方式」を採用しているので、電気代も抑えめなのが嬉しいポイントですね!
プラズマクラスター25000搭載
シャープ独自の空気浄化技術「プラズマクラスター25000」もしっかり搭載されています。浮遊するウイルスや菌の作用を抑えるだけでなく、衣類やカーテンに付着したニオイの消臭や、静電気を抑える効果も期待できます。
【まとめ】「KI-US50」と「KI-TS50」どっちを選ぶべき?
- 加湿フィルターの掃除を少しでも楽に済ませたい
- トレーのヌメリ掃除が苦手
- どうせ買うなら最新モデルがいい
- 自分でつけ置き洗いをするのは苦にならない
- 基本性能が同じなら、安い方がいい
- コスパ重視で選びたい
今回の結論は、「掃除の手間をお金で買うかどうか」です。
もしあなたが「加湿器の掃除って本当に面倒くさい……」と感じているなら、新型の【KI-US50】を選ぶ価値は十分にあります。内部洗浄モードとフラットトレーのおかげで、メンテナンスのハードルが下がり、清潔な状態をキープしやすくなるからです。
一方で、「年に数回の大掃除くらいなら自分でやるよ」という方や、「とにかく初期費用を抑えたい」という方には、旧型の【KI-TS50】が魅力的です。空気清浄や加湿のパワー自体は全く同じなので、型落ちで安くなっているなら非常にお買い得と言えます。



長く使う家電だからこそ、「お手入れのしやすさ」と「価格」を天秤にかけて、ぴったりの一台を選んでくださいね!











