次世代Wi-Fi規格 「Wi-Fi 6」が登場し、Wi-Fi 6に対応したWi-Fiルーターも続々発売されてきていますよね。
Wi-Fi6は、接続するデバイスもWi-Fi6規格に対応したものじゃないと通信速度の恩恵は得られないのですが、実は「iPhone 11シリーズ」も対応しているんです。
ちょうどiPhone 11 Proを使っているので、Wi-Fi6対応のルーターに買い替えたら、どのくらい通信速度が向上するのか試してみたいと思います!
Wi-Fi 6(11ax) とは?
「Wi-Fi 6」とは、次世代Wi-Fi規格「IEEE802.11axテクノロジー」と同じ意味で、これまでわかりにくかったWi-Fiの規格に呼びやすいようにつけた名前です。
第6世代のWi-Fi規格で、わかりやすいように「Wi-Fi 6」と名付けたとか。
Wi-Fi 6(11ax) のメリット
- 従来規格から約2倍の160MHzチャネルワイドバンドになり通信速度が大幅に向上
- 「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」に対応し、一度の通信で複数ユーザーに同時に送れるように
Wi-Fi 6(11ax) のメリットとしては、従来の80MHzから2倍の「160MHzチャネルワイドバンド」になり、より速い通信速度を実現できるようになりました。
また「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」に対応し、一度の通信で複数ユーザーに同時に送れるようになったので、「家族で同時に使用すると通信が遅くなる」ということが改善できる可能性があります。
iPhone 11 Pro以降のiPhoneもWi-Fi 6(11ax)対応
Wi-Fi 6はルーターが対応しているだけじゃダメで、対応した機器もWi-Fi6に対応して真の力を発揮します。
まだまだWi-Fi 6に対応した機種は少ないのですが、2019年モデルの「iPhone 11シリーズ」が対応しています。
「iPhone 11シリーズ」をお使いで、Wi-Fiの速度を向上させたい方は、試してみる価値は十分にあると思います。
ELECOM「WRC-X3000GS」の特徴
①Wi-Fi6対応無線ルーターの中でも購入しやすい価格
Wi-Fi6に対応した無線Lanルーターは、まだまだ高いものが多く、3万円ほどするものも珍しくありません。
この「WRC-X3000GS」は2万円以下と、まだ手が届きやすい価格のルーター。
3万円以上するハイエンドモデルと比べると、アンテナの数が少なかったり、最大通信速度がやや劣ってしまうのですが、自宅も広くないですし、ある程度の通信速度が出ていればいいかなと思い、コスパの良さそうな「WRC-X3000GS」を選びました。
②インテル Home Wi-Fi チップセット WAV600シリーズを搭載
WRC-X3000GSにはパソコンのCPUで有名な「インテルのWi-Fiチップ」が搭載されています。
インテルだから特別に優れているということはとくになさそうですが、パソコンで親しまれているインテルのチップだと安心しますよね。
③アンテナ内蔵でコンパクトなボディ
他メーカーのWi-Fiルーターを見ると、ごついアンテナがたくさんついてるルーターが多いですが、「WRC-X3000GS」はアンテナが内蔵していてスッキリとしたボディをしています。
「内蔵のアンテナだと電波が弱いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、テレビのアンテナで有名な「DXアンテナ」と共同設計した「ハイパワーアンテナ」を採用しています。
2.4GHz、5GHzそれぞれ独立したアンテナを最適な位置、角度に配置することにより、全方向に対して効率的な通信を実現しているそうです。
④IPv6(IPoE)対応
最近では光回線のユーザーが増えたため、夜などの混み合う時間で通信速度が著しく低下してしまうことがあります。
その対処方法として、インターネットの高速道路のような機能の「IPv6(IPoE)」を利用することで、この混雑を回避して通信の低下を避けることができます。
対応したプロバイダーとの契約が必要になりますが、速度低下に悩まれている方は利用してみてはいかがでしょうか。
⑤全ポートGiga対応
有線ポートは、全ポートが「1000BASE-T」に対応しているので、有線LANも高速です。
NASサーバーや、ネットワーク視聴に対応したテレビ録画レコーダーにも最適ですね。
⑥バンドステアリング搭載
一般的にWi-Fiルーターは、「2.4GHz」と「5GHz」の2つの帯域の電波を出していて、使用する機器からどちらかを選んで接続しますよね。
5GHzのほうが高速な通信ができますが、電波が干渉して不安定なことと、まだ対応していない機器も多くあります。
反対に2.4GHzは、5GHzよりも電波の干渉には強いですが、速度は劣ります。
2つの帯域をシーンに応じて使い分けるのがいいのですが、毎回接続し直すのは大変。
そこで登場したのが「バンドステアリング」
バンドステアリングとは、混雑状況や電波の届く位置に応じて、自動で最適な帯域に接続してくれる機能。
これまでSSIDが2つ分かれていたのが1つでよくなり、そのSSIDに接続していればあとはWi-Fiルーターが自動で最適な帯域で通信してくれます。
ELECOM「WRC-X3000GS」レビュー
それではELECOM「WRC-X3000GS」をレビューしていきまーす!
セット内容
- 無線LANルーター本体
- 専用ACアダプター
- LANケーブル(約1m)
- 各種マニュアル
本体、ACアダプターの他、LANケーブルも付属しているので、モデムなどにそのまま接続してすぐに使い始めることができます。
外観
このWi-Fiルーターは、アンテナ内蔵でスッキリしたデザイン。
サイズもコンパクトなので、棚やテレビ台でも設置しやすいですね。
個人的に手間に印字されている「inte」のロゴがお気に入り!
スタンドは一体型になっているので外れません。
そのため横置きは難しそうですね。テレビ台の中などに設置したい方は注意です。
有線ポートは、インターネット側を除いて4つあります。
全ポートGiga対応なので、有線で繋ぐ場合も高速で利用できます。
動作モードは、「ルーター」「アクセスポイント」を物理スイッチで切り替えることができます。
ルーターが別にある場合は、アクセスポイントモードで利用しましょう。
速度を計ってみた
Wi-Fi6対応の「iPhone 11 Pro」を使い、同じ時間と同じ位置で測ってみました。
時間帯などでばらつきはありますが、なんとこの測定では100Mbps近くの差がありました!
まとめ
- コスパのいいWi-Fi6対応ルーター
- ハイエンドモデルよりもやや性能は劣るが十分な性能
- バンドステアリングで自動で最適な帯域の電波に接続
- IPv6(IPoE)対応
- 実際にWi-Fi6非対応モデルよりも速度が上がった
- MacBookとの相性もGOOD
ELECOMの「WRC-X3000GS」を使ってみましたが、かなり満足しています!
あと実は少し前に「WRC-X3000GS」とは別のWi-Fiルーターを買ったのですが、MacBookとの相性が悪く、何を試しても通信が安定しなかったということも、今回買い替えた理由の1つでもありました。
それがこの「WRC-X3000GS」にしたら、あれほど調子の悪かったMacBookの通信が、嘘のようにピタッと安定して通信できるようになったんです。