ハイセンスの75インチ4Kテレビ、「75U8R」と「75U8N」、どちらも大画面でMini LED搭載ということで、すごく魅力的ですよね。
でも、名前が似ているだけに「いったい何が違うの?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
75U8Rは「PRO」と付く機能が多く使われている新型モデル、75U8Nは旧型モデルという位置づけのようです。
価格も性能も近いと、どちらを選ぶべきか本当に悩みますよね。
この記事では、そんな「75U8R」と「75U8N」(どちらも75V型)の具体的な違いを、スペック表を使いながらわかりやすく整理しました!
編集長「75U8R」と「75U8N」、どちらが自分の使い方に合っているか、ぜひチェックしてみてください!
75U8R と 75U8N の違いを比較!何が変わった?
まずは、主なスペックの違いを一覧表で見てみましょう。
75V型のモデルで比較しています。
| 項目 | 75U8R (新型モデル) | 75U8N (旧型モデル) |
| 発売日 | 2025年6月 | 2024年5月 |
| 画面サイズ | 75V型 | 75V型 |
| 解像度 | 3840×2160 (4K) | 3840×2160 (4K) |
| パネル | 広視野角パネルPRO | 広視野角パネル |
| 映像エンジン | HI-VIEW AIエンジン PRO | HI-VIEWエンジンⅡ |
| AI高画質処理 | AI 美肌リアリティー PRO など | (エンジンⅡ内蔵) |
| バックライト | Mini-LED PRO | Mini LED (ローカルディミング Pro) |
| 倍速対応 | 120Hz (ゲーム時144Hz) | 120Hz (ゲーム時144Hz) |
| スピーカー構成 | 2.1.2ch (トップスピーカー有) | 2.1ch |
| スピーカー最大出力 | 60W | 40W |
| Dolby Atmos対応 | ● | ● |
| HDMI入力 | HDMI 2.1×2, HDMI 2.0×2 | HDMI 2.1×2, HDMI 2.0b×2 |
| USB | USB2.0×1, USB3.0×1 | USB2.0×1, USB3.0×1 |
| ビデオ入力 | なし | 1 |
| 無線LAN | IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n | IEEE802.11ac/a/b/g/n |
| VESA規格 | 600×400 | 400×400 |
| スタンド含む寸法 (cm) | 166.8×102.1×37.3 | 167.3×103.2×33.8 |
| スタンド含む質量 (kg) | 30.7 | 29.5 |
こうして並べてみると、画質に関わる「エンジン」「バックライト」「パネル」の名前が違ったり、スピーカーの構成が大きく異なったりしていますね。
他にも無線LANの規格や、壁掛け金具の規格(VESA)も違います。



これらの違いが、実際の視聴体験にどう影響するのか、もう少し詳しく見ていきましょう!
【主な違い1】画質(AIエンジンと高画質化機能)
画質に直結するポイントで、75U8Rには「PRO」が付く上位の部品や機能が使われています。
【75U8R (新型モデル)】
- 映像エンジン: HI-VIEW AIエンジン PRO
- バックライト: Mini-LED PRO
- パネル: 広視野角パネルPRO (低反射)
【75U8N (旧型モデル)】
- 映像エンジン: HI-VIEWエンジンⅡ
- バックライト: Mini LED (ローカルディミング Pro / 低反射パネル)
- パネル: 広視野角パネル (低反射パネル)


75U8Rは、映像処理の頭脳である「HI-VIEW AIエンジン PRO」を搭載しています。
この「PRO」エンジンは、75U8Nの「HI-VIEWエンジンⅡ」と比べて、AIによる映像解析や高画質化処理が格段に強化されているようです。
具体的には、75U8Rには「AI 美肌リアリティー PRO」という機能があり、人の肌をAIが検知して、より自然で美しい質感に調整してくれるんです。
他にも「AI 4Kアップコンバート」や「AI HDRアップコンバート」「AI バンディングノイズ制御」など、AIを使った高画質化機能が充実しているんですよ。


バックライトも「Mini-LED PRO」という進化したものが採用され、より細かく、より巧みにバックライトの明るさを制御できることが期待できます。これにより、黒の締まりやコントラスト表現がさらに向上しています。


さらにパネルも「広視野角パネルPRO」。これは「広視野角シートPRO」という技術が使われています。従来の広視野角パネルよりも、斜めから見たときの色や明るさの変化をさらに抑えてくれるものです。
とはいえ、75U8Nが劣っているわけでは決してありません!
75U8Nも「Mini LED」と「ローカルディミング Pro」を搭載しているので、従来の液晶テレビとは一線を画す高いコントラスト性能を持っています。
どちらも「低反射」仕様なので、日中のリビングでも画面の映り込みが抑えられているのは共通のうれしいポイントですね。



画質に徹底的にこだわりたい、AIによる最新の高画質化処理(特に人物の肌の再現やノイズ低減)を重視する方には、新型の75U8Rがおすすめです!
【主な違い2】音響(スピーカー構成と出力)


次に大きく違うのが、テレビ本体のスピーカー性能です。
- 75U8R … 2.1.2スピーカー (最大出力60W)
- 75U8N … 2.1スピーカー (最大出力40W)
75U8Nは、画面下部に左右のスピーカーとサブウーファーを搭載した「2.1ch」構成で、出力は40Wです。これでも一般的なテレビと比べるとかなりパワフルなんですよ。
それに対して75U8Rは、75U8Nと同じ2.1ch構成に加えて、画面上部に上向きの「トップスピーカー」を2つ追加した「2.1.2ch」構成になっています。
出力も合計60Wと、さらに強力です。
この「トップスピーカー」があるかないかが、音の体験に大きな差を生みます。
両モデルとも「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」という立体音響技術に対応しているのですが、この技術の真価を発揮しやすいのが75U8Rなんです。
Dolby Atmosは、音を上下左右、全方向から感じられるようにする技術。75U8Rはトップスピーカーから上方向にも音を出すことで、本当に雨が上から降ってくるような、ヘリコプターが頭上を通過するような、臨場感あふれる音響空間をテレビ単体で作り出しやすくなっています。



映画やライブ映像、Dolby Atmos対応のゲームなどを、テレビ本体のスピーカーだけで迫力満点に楽しみたいなら、75U8Rが断然おすすめです!
もし「音は別でサウンドバーやホームシアターシステムを組むから、テレビ本体のスピーカーはそこまで重視しない」という方なら、75U8Nでもまったく問題ありません!
【主な違い3】接続性・拡張性の細かな違い
目立ちにくいですが、いくつかの端子や規格にも違いがあります。
【無線LAN(Wi-Fi)】
- 75U8R … IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) 対応
- 75U8N … IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) まで
75U8Rは、より新しい規格である「Wi-Fi 6」に対応しています。
Wi-Fi 6は、Wi-Fi 5に比べて通信速度が速く、たくさんの機器が同時に接続しても混雑しにくく安定するのが特徴です。
4Kの高画質なネット動画をストリーミング再生するときなどに、より安定した視聴が期待できます。
もちろん、ご家庭のルーターもWi-Fi 6に対応している必要がありますが、将来性を見据えるなら75U8Rは安心ですね。
【ビデオ入力端子】
- 75U8R … なし
- 75U8N … 1系統あり
昔のゲーム機やビデオデッキなどで使われていた、赤・白・黄色の「ビデオ入力端子」。
75U8Nにはこれが1系統ありますが、75U8Rには搭載されていません。
最近はHDMI接続が主流なので、ほとんどの方は困らないと思いますが、もし古い機器を接続する予定がある方は、75U8Nを選ぶか、別途HDMIに変換するアダプターが必要になる点にご注意ください!
【壁掛け規格 (VESA)】
- 75U8R … 600×400 mm
- 75U8N … 400×400 mm
壁掛けを検討している方は、この違いに注意が必要です。
対応する壁掛け金具の規格が異なります。75U8Rのほうが、より幅の広い(600mm)規格になっています。
どちらのモデルを選ぶにしても、購入する壁掛け金具が、選んだテレビのVESA規格と重量に対応しているかを必ず確認してください!



細かな違いですが、設置環境や使い方によっては重要なポイントになりますね!
共通の仕様・変わらない機能
これまで違いを見てきましたが、もちろん共通している素晴らしい機能もたくさんあります。
- 4K解像度 (3840×2160)
- 広色域量子ドット技術
- 120Hz倍速対応 (ゲームモード時は144Hz VRR対応)
- ゲームモードPro搭載 (VRR, ALLM, AMD FreeSync Premium対応)
- HDR規格対応 (HDR10+, Dolby Vision IQ など)
- BS 4K/110度CS 4Kチューナー ×2
- 地上/BS/110度CSデジタルチューナー ×3
- 外付けHDD裏番組録画・2番組同時録画対応
- ネット動画サービス対応 (VIDAAプラットフォーム)
- スマートホーム連携 (Works with Alexa, Apple Home)
- スマホからのスクリーンシェア対応 (Anyview Cast, Airplay2)
- Bluetooth対応 (イヤホンやサウンドバー接続)
基本的なテレビとしての性能や、ゲームを楽しむための機能、便利な録画機能、ネット動画への対応などは、両モデルとも非常にハイレベルです。
特にゲームモードProは、最新のゲーム機を接続する方にとっては見逃せない機能ですよね。



「基本的な機能がしっかりしていればOK」という視点なら、どちらを選んでも満足度は高いはずです!
【まとめ】「75U8R」「75U8N」どっちを選ぶべき?
さて、ここまで75U8Rと75U8Nの違いを見てきました。
どちらがおすすめか、タイプ別にまとめてみます。
【75U8R (新型モデル)がおすすめな方↓】
- 画質に妥協したくない、AIによる最新の高画質化(美肌補正やノイズ低減)を体験したい方
- テレビ本体のスピーカーだけで、迫力ある立体音響(Dolby Atmos)を楽しみたい方
- Wi-Fi 6 (ax) に対応し、より安定したネット動画視聴環境を求める方
- スタンドの奥行き (37.3cm) が確保できる方
【75U8N (旧型モデル)がおすすめな方↓】
- Mini LED搭載の高性能テレビを、少しでも価格を抑えて手に入れたい方
- 音響は別途サウンドバーやホームシアターシステムで強化する予定の方
- 古いビデオデッキなど、ビデオ入力端子を使いたい機器がある方
- コストパフォーマンスを重視して選びたい方
75U8Rと75U8Nの最大の違いは、やはり「AI高画質化機能」と「音響(トップスピーカーの有無)」の2点ですね。
75U8Rは、画質も音質もテレビ単体で最高レベルの体験を追求したモデルと言えます。その分、価格も少し高めになることが予想されます。
一方、75U8Nは、音響こそ標準的ですが、画質の基本性能はMini LED搭載で非常に高く、価格とのバランスが取れたモデルです。
もし映画や音楽ライブの視聴が多く、テレビだけで臨場感を味わいたいなら、トップスピーカーを備えた75U8Rはすごく魅力的です。
逆に、音は外部スピーカーを使うのが前提で、とにかく大画面のMini LEDテレビをコスパ良く導入したいなら、75U8Nは賢い選択になるでしょう。



どちらを選んでも、ハイセンスの75インチ大画面がもたらす映像体験は素晴らしいものになるはずです。ご自身の使い方や予算、そして「何を一番重視するか」を考えて、じっくり選んでみてくださいね!











