スマートリモコンなどのIoT機器の定番メーカーSwitchBotから、ドアの施解錠をスマート化できる「SwitchBotロック」に、上位モデルの「SwitchBotロックPro」が新登場!
従来の「SwitchBotスマートロック」とは何が違うのか気になったので、比較解説していきます!
筆者も「SwitchBotスマートロック」ユーザーなので、「SwitchBotロックPro」は非常に気になります!
- 「SwitchBotロックPro」と「SwitchBotロック」の違い
- 「SwitchBotロックPro」と「SwitchBotロック」どっちがおすすめか
「SwitchBotロックPro」と「SwitchBotロック」の違いを比較
SwitchBotロックPro | SwitchBotロック | |
---|---|---|
ボディ素材 | 航空宇宙産業レベルのアルミニウム | プラスチック素材 |
ノブ | 丸型ノブ | クラシックノブ |
クイックキー (ワンタッチで施解錠) | ○ | – |
アタッチメント | 無段階可変構造 (非常に稀な特殊構造のツマミは3Dプリンター部品で適応可能) | S/M/Lの3サイズ用意 (特殊な構造のツマミは3Dプリンター部品で適応可能) |
解錠方法 | スマホアプリ Apple Watch 遠隔操作 音声操作 ウィジェット操作 指紋解錠 パスワード NFCカード解錠 期間限定パスワード/指紋解錠 ワンタイムパスワード解錠 鍵の共有 1ドア2ロック対応 NFCタグ解錠 リモートボタン操作 物理鍵もそのまま使用可能 ※一部「指紋認証パッド」が必要 | スマホアプリ Apple Watch 遠隔操作 音声操作 ウィジェット操作 指紋解錠 パスワード NFCカード解錠 期間限定パスワード/指紋解錠 ワンタイムパスワード解錠 鍵の共有 1ドア2ロック対応 NFCタグ解錠 リモートボタン操作 物理鍵もそのまま使用可能 ※一部「指紋認証パッド」が必要 |
バッテリー種類 (バッテリー寿命) | 単3電池 x4 (最長9カ月) | CR123A x2 (最長6カ月) |
充電式バッテリー(別売) | 12カ月(ABバッテリー) 予備バッテリー搭載のAB二系統分散型 | – |
微電流解錠 | ○ (微電流解錠機能で、電池残量が不足している場合でも30秒間だけ応急で解錠可能) | – |
磁気感知式オートロック (ドアの開閉状態を感知して自動で施錠) | ○ | ○ |
ロックやドアの開閉状態を常時把握 (ロックされていない、またはドアが開いている場合、自動で通知を送信) | ○ | ○ |
バッテリー残量低下のお知らせ機能 | ○ | ○ |
指紋認証パッドとの連携でできること | 仮想パスワード、緊急パスワード/緊急指紋、連続入力ミス警報、連続入力ミス通知 | 仮想パスワード、緊急パスワード/緊急指紋、連続入力ミス警報、連続入力ミス通知 |
データの保護 | 銀行にも導入されているAES-128暗号化アルゴリズムを採用 | 銀行にも導入されているAES-128暗号化アルゴリズムを採用 |
エコシステム | Matter/Alexa/Google Assistant/Siri Shortcuts/IFTTT | Matter/Alexa/Google Assistant/Siri Shortcuts/IFTTT |
設置方法 | 3Mの粘着テープV2.0 (粘着効果が2倍) ネジで固定して設置 | 3Mテープで貼付け ネジで固定 |
本体サイズ | 120x59x83.9mm | 111.6x59x73.2mm |
重量 | 450g (電池含む) | 253g (電池含む) |
発売 | 2024年1月 | 2022年1月 |
価格(税込) | 15,980円 | 11,980円 |
「SwitchBotロックPro」と「SwitchBotロック」との違いを表にまとめました。
従来モデルから変わった箇所を赤文字にしています。
【違い1】「丸型ノブ」「アルミニウムボディ」の採用で、形状が大きく変化
まずは見た目からもわかる通り、デザインが大きく変更されました。
サムターン部分に「丸型ノブ」が採用されたり、従来はプラスチック素材だったのが航空宇宙産業レベルのアルミニウム合金が使用されるなど、高級感が増しています。
【違い2】ワンタッチで施解錠できる「クイックキー」を搭載
サムターンの丸型ノブの中央には「クイックキー」を搭載。
クイックキーボタンを押すと自動でサムターンが回り、施解錠がワンタッチでできるようになりました。
- ワンタッチ:鍵の開閉
- 長押し:オートロック機能の一時停止
例えば、従来のSwitchBotロックの場合、出かけるときは手動でサムターンを回して解錠させる必要がありましたが、SwitchBotロックProではワンタッチで鍵を開けられます。
また旧型モデルのSwitchBotロックでも、ドアが閉まると自動で施錠してくれる「オートロック」機能を設定できますが、Proモデルではクイックキーを2秒以上の長押しすると、オートロック機能を一時的に無効にこともができます。
ちなみに従来のSwitchBotロックでも、「SwitchBotリモートボタン」を使えば、ワンタッチでの開け閉めは可能です!
【違い3】無段階可変構造により、99%のサムターンに対応
従来モデルでは、付属のS/M/Lサイズのアタッチメントから取り付けるサムターンに合わせて選んで取り付けていました。
SwitchBotロックProでは、「無段階可変構造のアタッチメント」を採用することで、どんな形状のサムターンにも装着しやすくなっています。
人間の手のようにしっかりと掴めるようになり、ずれなどによるトラブルも大幅に軽減できるようです。
【違い4】電池が単3電池に変更、バッテリー寿命も最長9ヶ月に伸びた
意外と嬉しい変更点が「電池」!
SwitchBotロックPro | SwitchBotロック |
---|---|
単3電池 x4 (最長9カ月) | CR123A x2 (最長6カ月) |
従来はCR123Aというあまり馴染みのない電池を利用していましたが、ロックProでは4本の単3電池に変更され、電池交換によるコストが下がり、さらにバッテリー寿命も最長9ヶ月まで伸びました。
【違い5】微電流解錠機能で、バッテリー残量が不足している場面でも30秒間だけ解錠が可能に
スマートロックの懸念点として、バッテリー寿命により解錠ができず、入れなくなってしまうことではないでしょうか。
SwitchBotロックProでは、「微電流解錠機能」という機能が搭載され、バッテリー残量が不足している場面でも30秒間だけ解錠することが可能に。
バッテリーが少なくなってくると、SwitchBotから通知が来るので、そのタイミングでバッテリー交換しておけば防げることですが、万が一の事態が発生したときでもロックProなら助かる可能性があります。
【違い6】専用の「ロックPro専用充電バッテリー(別売)」で、最大1年間連続稼働
一般的な単三電池の他に、SwitchBotオリジナルの「ロックPro専用充電バッテリー(別売)」を利用することで、最長1年まで連続稼働ができるようになります。
バッテリーはAサイドとBサイドそれぞれ独立しており、片方の電池が切れたら予備電池へ自動で切り換わる「リレー給電」を採用することで、完全なバッテリー切れを防ぐことも可能です。
【違い7】付属の両面テープの粘着性能が2倍に
SwitchBotロックの取り付けは、「ネジ」か「両面テープ」を使いますが、付属の両面テープの粘着性能が2倍に上がりました。
ただし本体の重量が「253g」から「450g」と、倍近く増えているので、重くなった本体を支えるために粘着性能を上げたのかなと考えられます。
別売りの「指紋認証パッド」は従来から変更なし
別売りの「指紋認証パッド」は従来から変更はなく、同じ製品です。
そのため、施解錠方法は従来から基本的に変わっていません。
まとめ
- 「丸型ノブ」「アルミニウムボディ」の採用で、形状が大きく変化
- ワンタッチで施解錠できる「クイックキー」を搭載
- 無段階可変構造により、99%のサムターンに対応
- 電池が単3電池に変更、バッテリー寿命も最長9ヶ月に伸びた
- 微電流解錠機能で、バッテリー残量が不足している場面でも30秒間だけ解錠が可能に
- 専用の「ロックPro専用充電バッテリー(別売)」で、最大1年間連続稼働
- 付属の両面テープの粘着性能が2倍に
- 別売りの「指紋認証パッド」は従来から変更なし
「SwitchBotロックPro」と「SwitchBotロック」の違いをまとめてみました。
サムターンの「無段階可変構造」や、バッテリーが一般的な単三電池の採用、ワンタッチで施解錠できる「クイックキー」の追加など、うれしい正統進化ではないでしょうか!
これから購入される方で、「SwitchBotロックPro」と「SwitchBotロック」、どちらを購入しようか迷う方も多いと思いますが、個人的には新型の「SwitchBotロックPro」がおすすめだと思います。
「SwitchBotロック」のほうが4,000円程度安く抑えられますが、使用する電池が一般的な乾電池よりも高額なCR123A。一般的な単三電池が使えて、さらにバッテリー寿命も長い「SwitchBotロックPro」のほうが、長期的に見るとトータルコストを抑えられる可能性があるからです。
さらにロックProには「無段階可変構造」の採用により、サムターンとの相性問題といったトラブルも少なく安心です!