ケンウッドのディスプレイオーディオ、DMX7509XSとDMX5523S。DMX5523Sが2024年11月下旬、DMX7509XSが2025年11月下旬の発売で、ちょうど1年ぶん世代が離れています。どちらもワイヤレスのApple CarPlay/Android Autoに対応していて、カタログの並びを見ただけだと画面の大きさが違うだけに思えます。
ところが仕様表を並べてみると、差が出る項目は7つ。HDMI入力の有無や無線まわりの世代など、画面サイズ以外にも上位機だけの装備があります! その差額に見合うかどうかを、1項目ずつ見ていきましょう。
編集長取り付けるクルマのスペースが1DINか2DINかで、選べるほうが先に決まることもありますよ!
8月18日 6:44時点の価格です(変動します)
8月18日 8:41時点の価格です(変動します)
DMX7509XSとDMX5523Sのスペック比較
| 項目 | DMX7509XS | DMX5523S |
|---|---|---|
| モニター | 9V型/HD(1280×720) | 6.8V型ワイド/WSVGA(1024×600) |
| 画面の角度調整 | 対応(ボールジョイントで上下左右) | 非対応(インダッシュ固定) |
| 取付形状 | 1DIN 180mm(本体178×50×120mm・モニター部は別体) | 2DIN 180mm(178×100×85.7mm/ブラケットを外せば1DINにも取付可) |
| HDMI入力 | あり(Type-D/1280×720・60Hzまで入力可。バージョンは公式に記載なし) | 非搭載 |
| Bluetooth | Bluetooth Ver 5.3(SBC/AAC) | Bluetooth Ver 5.0(SBC/AAC) |
| Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) | IEEE 802.11 a/n/ac(5GHzのみ) |
| USB再生とプリアウトの数値 | S/N比78dB/ダイナミックレンジ89dB/プリアウト3V | S/N比75dB/ダイナミックレンジ75dB/プリアウト2.5V |
| 搭載プレーヤー | なし(外部スロットはUSBのみ) | なし(外部スロットはUSBのみ) |
| Apple CarPlay/Android Auto | ワイヤレス/USB接続に対応 | ワイヤレス/USB接続に対応 |
| ワイヤレスミラーリング | 対応(専用アプリが必要) | 対応(専用アプリが必要) |
| ステアリングリモコン | 対応 | 対応 |
| 最大出力 | 50W×4 | 50W×4 |
| 音質調整 | 13バンドイコライザー/クロスオーバー/デジタルタイムアライメント | 13バンドイコライザー/クロスオーバー/デジタルタイムアライメント |
| チューナー | FM/AM(ワイドFM対応) | FM/AM(ワイドFM対応) |
| USB端子の最大供給電流 | DC5V 2.1A | DC5V 2.1A |
色が付いた7項目が違い。残る8項目は同一仕様です。
実売価格は上の商品ボックスでご確認ください。
違いは6つ|価格差に見合うかを見極める
違い 1画面が9V型のHDパネルになった
| DMX7509XS | 9V型/HD(1280×720) |
| DMX5523S | 6.8V型ワイド/WSVGA(1024×600) |
いちばん分かりやすい差がここです。DMX7509XSは9V型、DMX5523Sは6.8V型ワイド。対角の数字は2インチちょっとの違いですが、面積で見るとかなりの開きになります。
解像度も違います。DMX7509XSはHD(1280×720)、DMX5523SはWSVGA(1024×600)のパネルです。同じ地図アプリを映しても、細かい道路名や店舗名の読み取りやすさには差が出るはずですよ。
ケンウッドは公式ページで、HDパネルを「従来の当社ディスプレイオーディオ搭載パネルのWSVGA画質よりも高画質」と説明しています。パネルの世代がひとつ上がった、という位置づけですね。
運転中にちらっと視線を送る使い方だと、この差はそのまま見やすさに効いてきます!
補足9V型は画面が大きいぶん、ダッシュボードから前に出てきます。エアコンの吹き出し口やシフトレバーに当たらないか、取付キットの適合情報を先に見ておくと安心です。
違い 2上下左右に向きを変えられるフローティング構造
| DMX7509XS | 対応(ボールジョイントで上下左右) |
| DMX5523S | 非対応(インダッシュ固定) |
DMX7509XSのモニター部は本体から独立していて、ボールジョイントで角度を調整できます。上下だけでなく左右にも振れるのが特徴です。
運転席から見やすい角度に寄せる、助手席の人にも見えるよう向ける。日差しの強い時間帯に画面が白く反射するときも、少し傾けるだけで見え方が変わります。
DMX5523Sはダッシュボードに埋め込むインダッシュ型なので、この調整はできません。そのぶん出っ張りがなく、車内の見た目はすっきりまとまりますね!
違い 3本体は1DIN。2DINが空いていなくても入る
| DMX7509XS | 1DIN 180mm(本体178×50×120mm) |
| DMX5523S | 2DIN 180mm(178×100×85.7mm) |
DMX7509XSは本体が1DINサイズで、モニターだけが前に出るつくりです。2DINスペースが無い車でも取り付けの目が出てきます!
いっぽうDMX5523Sは2DINサイズ。ただし公式には「左右のブラケットを取り外すことで1DINサイズでも取付できます」と書かれていて、こちらも1DIN車を切り捨てているわけではありません。
細かいところでは、ハンズフリー通話用のBluetoothマイクの扱いも違います。DMX7509XSは付属品の外付けマイク、DMX5523Sは本体に内蔵という構成です。外付けは口元の近くに置ける反面、配線を1本まわす手間がかかります。
取り付けを自分でやるか、店に頼むか。そのあたりで判断が変わってくるところでしょう。
違い 4HDMI入力を備えるのはDMX7509XSだけ
| DMX7509XS | あり(1280×720/60Hzまで) |
| DMX5523S | 非搭載 |
DMX7509XSにはHDMI入力(Type-D)が付きました。公式の主な定格では、入力できる解像度は1280×720/60Hzまでと書かれています。なおHDMIのバージョンは公式に記載がないため、ここでは「何が映せるか」で見ておくのが安全でしょう。
ワイヤレスミラーリングは通信環境に左右されますが、HDMIならケーブル1本でつなげます。スマートフォンのほか、ポータブルの映像機器やゲーム機を後席用に持ち込むといった使い方も考えられますね。
DMX5523Sの主な定格にHDMI部の記載はなく、非搭載です。映像を映したいときはワイヤレスミラーリングかUSBメモリからの再生になります。ここは上位機との装備差がはっきり出るところ!



HDMIを使う予定がないなら、この差は気にしなくて大丈夫。つなぎたい機器が手元にあるか、先に確かめてみてくださいね!
違い 5無線まわりが新しい世代に
| DMX7509XS | Bluetooth 5.3/Wi-Fi 2.4GHz・5GHz |
| DMX5523S | Bluetooth 5.0/Wi-Fi 5GHzのみ |
BluetoothはDMX7509XSがVer 5.3、DMX5523SがVer 5.0です。対応コーデックはどちらもSBCとAACで、そこは変わりません。
違いが出そうなのはWi-Fiのほう。DMX7509XSは2.4GHzと5GHzの両方を使えますが、DMX5523Sは5GHzのみの対応です。ワイヤレスのCarPlayやミラーリングはWi-Fiを使うので、対応する帯域が広いほど、つながるスマートフォンの幅も広がります。
とはいえ、いまどきのスマートフォンはほぼ5GHzに対応しています。古い端末を使い続けている方でなければ、体感で困る場面は少ないでしょう!
違い 6USB再生とプリアウトの数値も上がっている
| DMX7509XS | S/N比78dB/DR89dB/プリアウト3V |
| DMX5523S | S/N比75dB/DR75dB/プリアウト2.5V |
USBメモリから音楽を再生するときの数値が、DMX7509XSのほうが上です。S/N比は78dBと75dB、ダイナミックレンジは89dBと75dBと記載されています。
外部アンプへ送るプリアウトの出力も3Vと2.5Vで差があります。数値が大きいほどノイズに強い信号を送れるので、アンプやサブウーファーを足していく予定があるなら見ておきたいところですね。
ただ、この数値の差が音としてどこまで聴き分けられるかは、実際に鳴らしてみないと分かりません。13バンドイコライザーやタイムアライメントといった調整機能はどちらも同じなので、まずはスピーカーの選択にお金をかけるほうが変化は大きいはずです!
同じところ|スマホ連携と音づくりの土台は共通
見落とされがちですが、この2台は使い勝手の中心になる部分がそろっています!
Apple CarPlayとAndroid Autoはどちらもワイヤレス接続とUSB接続の両方に対応。ステアリングリモコン、ワイヤレスミラーリング、ワイドFM、USB端子の2.1A給電まで共通です。
音まわりも、最大出力50W×4、13バンドイコライザー、クロスオーバー設定、デジタルタイムアライメントと同じ内容がそろっています。つまり「上位機だから音の調整が細かくできる」という差はありません。
そして両方に共通する注意点がひとつ。どちらもディスクドライブを積んでいないので、CDやDVDの再生はできません。音源はUSBメモリかスマートフォンから、と考えておいてください。
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よくある質問
- QCDやDVDは再生できますか?
- Aどちらもできません。ディスプレイオーディオはディスクドライブを持たないタイプで、価格.comの仕様表でも搭載プレーヤーの欄は空欄、外部スロットはUSBスロットのみとなっています。CDを車内でよく聴く方は、ディスク再生に対応した別のモデルを検討したほうがよさそうです。
- QDMX5523Sはもう古いモデルですか?
- Aいいえ。DMX5523Sは2024年11月下旬、DMX7509XSは2025年11月下旬の発売で、2026年8月時点ではどちらもケンウッド公式のディスプレイオーディオ/カーオーディオのラインナップに掲載されています。世代はひとつ離れていますが、DMX5523Sが販売終了になったわけではありません。
- Q取り付けのしやすさに違いはありますか?
- ADMX7509XSは本体が1DIN(178×50×120mm)で、モニター部が別体になったフローティング構造です。DMX5523Sは2DIN(178×100×85.7mm)ですが、公式には左右のブラケットを取り外せば1DINサイズでも取り付けできると案内されています。またハンズフリー用のBluetoothマイクは、DMX7509XSが付属の外付け、DMX5523Sが本体内蔵という違いがあります。
まとめ
差が出たのは画面・角度調整・取付形状・HDMI入力・Bluetooth・Wi-Fi・音質の数値という7項目でした。
いっぽうでCarPlayやAndroid Autoの対応内容、音質調整の機能、最大出力といった土台は共通です。上位機を選んだからといって、スマホ連携の使い勝手そのものが変わるわけではありません。
9V型の大きな画面で地図を見たい方、HDMIで映像機器をつなぎたい方はDMX7509XS。2DINのスペースにすっきり収めたい方や、必要な機能がそろっていれば十分という方はDMX5523Sが合うと思いますよ!



どちらを選ぶにしても、取付キットとステアリングリモコンケーブルの適合だけは先に調べておくとよいでしょう!
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