ハイセンスの大型4Kテレビ、とくにMini LEDを搭載した「U」シリーズは、画質の良さでとても人気がありますよね。
その中でも「85U8R」と「85U8N」は、どちらも高性能モデルなので、どっちを選んだらいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
「85U8R」は新しく登場した新型モデルで、「85U8N」は前年(または旧型)モデルという位置づけになります。
同じ「U8」シリーズですが、新型の85U8Rでは画質を処理する頭脳(エンジン)や、音の迫力に関わるスピーカー、さらに細かい使い勝手の部分で進化しているんです。
この記事では、ハイセンスの「85U8R」(新型)と「85U8N」(旧型)の主な違いを、85インチのスペックを比べながら、わかりやすく解説していきます!
編集長どちらがご自身の使い方にピッタリか、ぜひチェックしてみてくださいね!
ハイセンス 85U8Rと85U8Nの違いを比較!何が変わったの?
まずは、85インチモデル「85U8R」と「85U8N」の主なスペックを表で比べてみましょう。
パッと見てわかる違いがいくつかありますよ!
| 項目 | 85U8R (新型モデル) | 85U8N (旧型モデル) |
| 発売日 | 2025年5月 | 2024年5月 |
| 画面サイズ | 85インチ | 85インチ |
| 高画質エンジン | HI-VIEW AIエンジン PRO | HI-VIEWエンジンⅡ |
| バックライト | Mini-LED PRO | Mini LED (ローカルディミング Pro) |
| パネル | 広視野角パネルPRO | 広視野角パネル |
| 残像感低減 | AI クリアモーション PRO | クリアモーションPro |
| リフレッシュレート | 120Hz ゲーム時:最大144Hz | 120Hz120Hz ゲーム時:最大144Hz |
| ゲームモード | ゲームモードPRO | ゲームモードPro |
| スピーカー配置 | 2.1.2ch (トップスピーカー搭載) | 2.1ch |
| スピーカー最大出力 | 60W | 40W |
| 音声操作 | VIDAA Voice ハンズフリー | VIDAA Voice (リモコン操作) |
| 無線LAN (Wi-Fi) | IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) | IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
| ビデオ入力端子 | なし | 1系統 |
| 本体寸法 (スタンド含) | 幅189.2×高115.8×奥37.7cm | 幅189.9×高115.8×奥37.7cm |
| 本体質量 (スタンド含) | 42.0kg | 43.0kg |
ここからは細かい違いをチェックしていきましょう!
【主な違い1】画質(エンジン・バックライト・パネル)
画質の心臓部とも言える3つのポイントが、85U8Rと85U8Nでは異なっています。
【85U8R (新型モデル)】
- 映像エンジン: HI-VIEW AIエンジン PRO
- バックライト: Mini-LED PRO
- パネル: 広視野角パネルPRO (低反射HDR対応)
【85U8N (旧型モデル)】
- 映像エンジン: HI-VIEWエンジンⅡ
- バックライト: Mini LED (ローカルディミング Pro)
- パネル: 広視野角パネル (低反射パネル)
新型の85U8Rは、エンジン、バックライト、パネルのすべてに「PRO」がつく、進化した仕様になっているんです。


まず、映像エンジンの「HI-VIEW AIエンジン PRO」は、AI(人工知能)を搭載しているのが最大の強み。
映像を解析して、より賢く、よりキレイに映し出す処理をしてくれます。
一方、旧型85U8Nの「HI-VIEWエンジンⅡ」も高性能ですが、AI機能は限定的です。


バックライトも、85U8Rは「Mini-LED PRO」となっており、85U8Nの「Mini LED」よりもさらに細かく、高精度に明るさをコントロールできると考えられます。
これにより、黒の締まりやコントラストが向上し、よりメリハリのある映像が期待できるんですよね。


パネルも85U8Rは「広視野角パネルPRO」で、リビングで斜めから見たときの色合いの変化や、日中の光の映り込みなどが、85U8Nよりもさらに抑えられています。



画質・見やすさに関しては新型モデルが優秀です。少しでも良い映像体験をしたいという方には、新型の85U8Rがおすすめです!
【主な違い2】AIによる高画質処理


先ほどの「映像エンジン」の違いが、具体的な機能差として現れているのがこのポイントです。
【85U8R (新型モデル)】
- AI 美肌リアリティー PRO
- AI 4Kアップコンバート
- AI バンディングノイズ制御
- AI HDRアップコンバート
【85U8N (旧型モデル)】
- (上記AI機能は非搭載)
新型85U8Rに搭載された「HI-VIEW AIエンジン PRO」は、AIの力を使ってたくさんの高画質処理を行ってくれます。
たとえば「AI 美肌リアリティー PRO」は、人の肌をAIが認識して、不自然なテカリやノイズを抑えつつ、なめらかで自然な質感に補正してくれます。
ドラマや映画で、俳優さんの表情がよりリアルに感じられるようになるのはうれしいですよね。
また、地デジやネット動画などで見られる、色の境目がシマシマになってしまう「バンディングノイズ」をAIが賢く抑えてくれる機能や、通常の映像をHDR映像のようにリッチな明暗差にアップコンバートしてくれる機能も85U8Rだけの特権です。



地デジ放送やYouTubeなどのネット動画をよく見る方で、そういった映像もできるだけ高画質で楽しみたい!という方には、85U8RのAI機能が強い味方になってくれます!
【主な違い3】音質(スピーカーシステム)


映像だけでなく、音の迫力にも大きな違いがあります。
【85U8R (新型モデル)】
- スピーカー配置: 2.1.2ch
- スピーカー構成: フルレンジ×2、サブウーファー×1、トップスピーカー×2
- 最大出力: 60W
【85U8N (旧型モデル)】
- スピーカー配置: 2.1ch
- スピーカー構成: フルレンジ×2、サブウーファー×1
- 最大出力: 40W
旧型の85U8Nもサブウーファー搭載の2.1chで、40Wと十分パワフルなサウンドなんですが、新型の85U8Rはそれを上回る仕様です。
85U8Rは「2.1.2ch」となっており、通常のスピーカーとサブウーファーに加えて、テレビの上部(背面)に「トップスピーカー」を搭載しているんです。
このトップスピーカーが、上方向からの音を再現することで、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)のような立体音響の臨場感が格段にアップします。



出力も合計60Wと非常にパワフルなので、映画の爆発音や、ライブ映像の迫力をテレビ本体のスピーカーだけで存分に楽しみたい方には、85U8Rが断然おすすめです!
【主な違い4】快適機能(Wi-Fi・入出力など)
毎日の使い勝手に影響する、細かい機能にも違いがあります。
【85U8R (新型モデル)】
- 無線LAN: IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) 対応
- ビデオ入力端子: なし
【85U8N (旧型モデル)】
- 無線LAN: IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) まで
- ビデオ入力端子: 1系統
新型の85U8Rは、より新しい通信規格の「Wi-Fi 6」に対応しています。
もしご自宅のルーターもWi-Fi 6に対応しているなら、85U8Rのほうが4Kの高画質なネット動画などをストリーミング再生する際に、より安定して高速な通信が期待できます。
また、細かい点ですが、旧型の85U8Nには昔ながらのビデオ入力端子(赤・白・黄のRCA端子など)が1系統ありますが、新型の85U8Rにはありません。



古いビデオデッキやゲーム機を接続したい場合は、85U8Nを選ぶか、別途変換アダプタが必要になるので注意が必要ですね。
共通の仕様・変わらない機能
これまで違いを見てきましたが、もちろん共通している高性能な部分もたくさんあります。
- 画面サイズ: 85V型 (85U8R, 85U8N)
- 画素数: 4K (3840×2160)
- HDR対応: HDR10+, Dolby Vision IQなど主要規格に対応
- 倍速対応: 120Hz倍速(ゲームモード時144Hz)
- HDMI2.1仕様: VRR, ALLM, eARCに対応
- チューナー数: BS 4K/CS 4K×2、地デジ/BS/CS×3
- 録画機能: 外付けHDD裏番組録画・2番組同時録画
- ネット動画サービス: Netflix, Prime Video, Disney+, YouTube, ABEMA, U-NEXT, TVerなど主要サービスに対応
- スマート機能: Apple Airplay2, Anyview Cast
- 音声操作: VIDAA Voice (リモコン操作) ※85U8Rはハンズフリーにも対応
このように、4K画質であることや、HDR規格への対応、W録画対応や主要なネット動画サービスが見られる点、リモコンでの音声操作など、テレビとしての基本性能はどちらも非常に高いレベルにあります。
とくにゲーム性能に関しては、どちらのモデルも144Hzの高リフレッシュレートやVRR、ALLMといった最新ゲーム機(PS5やXbox Series X)や高性能PCに必要な機能をしっかり搭載しています。
どちらを選んでも、ゲームは非常に快適に楽しめますよ!



旧型の85U8Nを選んだからといって、基本的な機能で見劣りするということはないので安心してくださいね!
【まとめ】「85U8R」と「85U8N」どっちを選ぶべき?
最後に、どちらのモデルがどんな方におすすめかをまとめておきますね。
【85U8R (新型モデル)がおすすめな方↓】
- AIによる最高の画質処理で、地デジもネット動画もキレイに見たい!
- 映画やライブ映像を、テレビ本体のスピーカーで立体音響(Dolby Atmos)の迫力で楽しみたい!
- Wi-Fi 6など、より高速な通信環境を重視する!
- 最新モデルの進化した機能を使いたい!
【85U8N (旧型モデル)がおすすめな方↓】
- Mini LEDの高画質は欲しいけれど、AIの補正機能までは必須ではない!
- 音は別途サウンドバーやホームシアターシステムを接続する予定!
- 古いビデオデッキやゲーム機を接続する(ビデオ入力端子が必要)!
- できるだけコストを抑えて、高性能な大型テレビを手に入れたい!
85U8R(新型)と85U8N(旧型)の最大の違いは、「AIエンジンPRO」による画質の自動最適化と、「トップスピーカー」による音の臨場感、そして「Wi-Fi 6」への対応です。
ゲーム性能を重視する方もいるかもしれませんが、この2モデルに関しては、どちらも144Hzの高リフレッシュレートやVRRに対応しているので、PS5や高性能PCでのゲームも快適にプレイできますよ。
85U8Rは、映像も音も使い勝手も、すべてにおいて進化した新型モデル。
テレビにすべてを任せて、常に最高の環境でコンテンツを楽しみたいという方には、間違いなく85U8Rがおすすめです。
一方で、85U8Nも旧型とはいえ、Mini LEDを搭載した非常に高性能なモデルです。
「音はサウンドバーを別で買うから大丈夫」「AIの画質補正より、元の映像の良さを重視したい」という方や、価格が下がってきた旧型モデルを狙って、賢くコストを抑えたいという方には、85U8Nがとても良い選択肢になります。
どちらも素晴らしいテレビであることは間違いありません。



ご自身の使い方や、何を一番重視するかを考えて、ピッタリの一台を選んでくださいね!










