LGの34インチウルトラワイドディスプレイの「34WP85CN-B」と「34WQ75C-B」
どちらも似ている機種になりますが、いくつか違う箇所をあるので、この記事ではそれぞれの違いと、どちらがおすすめか解説していきます!
- 「34WP85CN-B(34WP85C-B)」と「34WQ75C-B」の違い
- 「34WP85CN-B(34WP85C-B)」と「34WQ75C-B」どちらがおすすめか
LG「34WP85CN-B(34WP85C-B)」「34WQ75C-B」の違いを比較!
34WP85CN-B 34WP85C-B | 34WQ75C-B | |
---|---|---|
画面サイズ | 34インチ(湾曲) 曲率(1,900R) | 34インチ(湾曲) 曲率(3,800R) |
パネル | IPS | IPS |
表面処理 | ノングレア | ノングレア |
解像度 | 3440×1440 | 3440×1440 |
輝度 | 300 cd/m2 | 300 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 | 1000:1 |
最大表示色 | 約10.7億色 | 約10.7億色 |
視野角 (上下/左右) | 178°/ 178° | 178°/ 178° |
HDR10 | ○ | ○ |
リフレッシュレート | 最大61Hz (FreeSync 最大75Hz) | 最大60Hz |
応答速度 | 5ms(GTG) | 5ms(GTG) |
色域 | DCI-P3:95% | sRGB:99% |
FreeSync | ○ | ? |
フリッカーセーフ | ○ | ○ |
映像入力端子 | HDMIx2 DisplayPortx1 USB Type-Cx1(最大出力90W) ※34WP85C-Bはサイトによって96W表記 | HDMIx2 DisplayPortx1 USB Type-Cx1(最大出力90W) |
その他接続端子 | USBダウンストリーム (USB3.0x2) | USBダウンストリーム (USB3.0x2、USB2.0x2) USBアップストリーム (USB2.0x1) 有線LANx1 |
ヘッドフォン出力 | ○ | ○ |
HDCP | ○ | ○ |
USBハブ機能 | ○ | ○ KVMスイッチ |
スピーカー | 7W+7W | 7W+7W |
スイーベル機能 | – | – |
ピボット機能(回転) | – | – |
スタンド高さ調整 | 110mm | 110mm |
チルト機能 | 前 : -5゚ / 後 : 20゚ | 前 : -5゚ / 後 : 20゚ |
VESAマウント | ○ | ○ |
サイズ (幅x高さx奥行) | 814×461~571x260mm | 817×460~570x260mm |
重量 | 8.2kg | 8.6kg |
発売 | 2022年5月 ※34WP85C-Bは生産終了 | 2022年8月 |
LG「34WP85CN-B」と「34WQ75C-B」の違いを簡単に表にまとめました。
比較して異なる箇所を赤文字にしています。
【違い1】どちらも湾曲モニターだけど、湾曲率が異なる
どちらも34インチの湾曲ディスプレイになりますが、「湾曲率」が異なります。
34WQ75C-B | 34WQ75C-B |
---|---|
34インチ(湾曲) 曲率(1,900R) | 34インチ(湾曲) 曲率(3,800R) |
平面のウルトラワイドディスプレイの場合、画面の両端にある情報は目から遠くなってしまいますが、湾曲ディスプレイは湾曲している分、画面の両端との距離が近くなり見やすくなります。
湾曲率とは、ディスプレイがどれだけ湾曲しているかを表す数値で、数値が小さいほど、曲がりが大きいディスプレイになります。
つまり34WQ75C-Bが「1,900R」、34WQ75C-Bが「3,800R」になるので、1900Rの「34WQ75C-B」のほうが曲がりが強いディスプレイといえます。
3,800Rだとかなり緩い湾曲になるので、没入感や両端の情報の視認性といった湾曲ディスプレイのメリットをしっかりと得たい場合は、1900Rの「34WQ75C-B」がおすすめです。
【違い2】34WQ75C-Bには、「KVMスイッチ」や「有線LAN」を搭載
映像入力端子 | HDMIx2 DisplayPortx1 USB Type-Cx1(最大出力90W) ※34WP85C-Bはサイトによって96W表記 | HDMIx2 DisplayPortx1 USB Type-Cx1(最大出力90W) |
---|---|---|
その他接続端子 | USBダウンストリーム (USB3.0x2) | USBダウンストリーム (USB3.0x2、USB2.0x2) USBアップストリーム (USB2.0x1) 有線LANx1 |
ヘッドフォン出力 | ○ | ○ |
USBハブ機能 | ○ | ○ KVMスイッチ |
34WP85CN-Bは、USB-C対応のパソコンと接続することで、2つのUSB端子を備えたUSBハブ機能を利用することができます。
一方、34WQ75C-Bはさらに多くのUSB端子を搭載しており、有線LAN端子も利用可能です。また、このモデルにはKVMスイッチ機能が内蔵されており、ディスプレイに接続されたマウスやキーボードを複数のパソコンで共有することができます。
最近はマルチペアリング機能を搭載する、ワイヤレスマウス・キーボードも増えてきましたが、有線デバイスなどをこのKVMスイッチ機能を使いたい方は「34WQ75C-B」がおすすめです。
【違い3】色域が異なる
画面で表示できる色の範囲を示す「色域」ですが、どちらも異なる色域で記載されています。
DCI-P3とsRGBは、それぞれ異なる色空間を表しています。そのため単純な比較は難しく、どちらが優れているかは、使用目的によって異なります。
写真、映像、デザイン関係の仕事をされる方など、自分の使用目的に合った色域に合わせてディスプレイを選ぶのがおすすめです。
【違い4】34WP85CN-Bは、FreeSyncに対応&リフレッシュレートが少し高い
僅かな差かもしれませんが、34WP85CN-Bのほうがゲーム性能が高いと言えます。
まずは「FreeSync」に対応していることです。
FreeSyncは、ディスプレイのリフレッシュレートをグラフィックカードのフレームレートに同期させるAMDの機能です。これにより画面のティアリング(画像の一部がずれる現象)やスタッタリング(映像がカクつく現象)を防ぎ、よりスムーズな映像表示を実現することができます。
そしてリフレッシュレートが、最大75Hzなので、多少かもしれませんが映像が滑らかに見えるという特徴があります。
まとめ
LGのウルトラワイドモニター「34WP85CN-B(34WP85C-B)」と「34WQ75C-B」の違いを比較してみました。
どちらも画面サイズと解像度が同じですが、湾曲率や接続端子が結構違います。
最も重要なのが湾曲率です。没入感や両端の情報の視認性といった湾曲ディスプレイのメリットをしっかりと味わいたい方は、曲がりの大きい「34WP85CN-B」がおすすめで、曲がりが少ないほうがいい方は「34WQ75C-B」がおすすめです。