MacBookやMac miniにぴったりのモニターを探していると、必ずと言っていいほど候補に上がるのがBenQの「MAシリーズ」。
その中でも、スペックが非常に似ている「MA270UP」と「MA270U」の2機種で迷っている方は多いのではないでしょうか?
「値段もスペックも似ているけれど、具体的に何が違うの?」「自分の用途なら、どっちを選べば幸せになれるの?」
そんな疑問を解決するために、この記事ではBenQのMac向け4Kモニター2機種の違いを、専門用語少なめでわかりやすく解説します。
編集長この記事を読めば、デスク環境や作業スタイルにどちらが合っているか、はっきりと分かります!
MA270UPとMA270Uの違いを比較
まずは、基本スペックと主な違いをまとめた比較表を見てみましょう。画面サイズや解像度といった基礎体力は共通ですが、パネルの表面処理や明るさに明確なキャラクターの違いがあります。
| 項目 | MA270UP | MA270U |
| 画面サイズ | 27インチ | 27インチ |
|---|---|---|
| 解像度 | 4K (3840 x 2160) | 4K (3840 x 2160) |
| パネルタイプ | IPS | IPS |
| 表面処理 | Nano Gloss (光沢) | Nano Matte Panel (非光沢) |
| 輝度 (標準) | 450 cd/㎡ | 400 cd/㎡ |
| 輝度 (HDR最大) | 400 cd/㎡ | 400 cd/㎡ |
| リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
| 色域 | P3 95% / sRGB 99% | P3 95% / sRGB 99% |
| USB-C給電 | 最大90W | 最大90W |
| スピーカー | 3W x 2 | 3W x 2 |
| 独自のアイケア | Eye Comfort 3.0 | Eye Comfort 2.0 + 反射フリー |
| 自動調光機能 | Visual Optimizer | B.I.+ Gen2 |
| カラーモード | Display P3, sRGB, HDR, M-Book, ユーザー, ゲーム, ePaper, Cinema | Display P3, sRGB, HDR, M-Book, ユーザー, ゲーム, ePaper, コーディング, Cinema |
こうして並べてみると、モニターとしての基本性能はほぼ同じですが、細かな仕様に差があることがわかります。
どちらもMacBookとの相性を第一に考えられた高スペックなモデルです。その上で、MA270UPは映像美を追求したモデル、MA270Uは長時間の作業やコーディングに特化したモデル、という位置づけが見えてきます。
ここからは、それぞれの違いについて詳しく掘り下げていきましょう!
【主な違い1】「表面処理」と「輝度」の違い
| 項目 | MA270UP | MA270U |
| 表面処理 | Nano Gloss (光沢) | Nano Matte Panel (非光沢) |
|---|---|---|
| 輝度 (標準) | 450 cd/㎡ | 400 cd/㎡ |
| 輝度 (HDR最大) | 400 cd/㎡ | 400 cd/㎡ |
| 特徴 | 明るく透明感があり、映像が鮮やか | 映り込みが少なく、目に優しい |
この2機種を選ぶ際に、最も重要視してほしいのがこのポイントです。
まず表面処理ですが、MA270UPに採用されている「Nano Gloss(ナノ・グロス)」は、いわゆるグレア(光沢)パネルに近い仕様です。MacBookやiMacの画面のようにガラスのような透明感があり、色が鮮やかで、黒色がキリッと深く沈み込んで見えます。
さらに見逃せないのが「輝度(画面の明るさ)」の違いです。MA270Uが標準400cd/㎡なのに対し、光沢モデルのMA270UPは450cd/㎡と、より明るい設定になっています。
光沢パネルの透明感にこの「明るさ」が加わることで、よりハッキリとした写真や映像表現が可能になるんです。(※ただし、HDR最大輝度は同じなので、HDR対応のコンテンツでの眩しいような光は変わりません)



写真編集や動画視聴、あるいはグラフィックデザインなど、「色の鮮やかさ」や「パッと見たときの美しさ」を重視する場合には、間違いなくこちらが適しています!
一方で、MA270Uに採用されているのは「Nano Matte(ナノ・マット)」パネルです。
こちらは表面がサラッとした質感で、部屋の照明や窓からの光の映り込みを強力に防いでくれます。輝度は400cd/㎡とやや控えめですが、これは一般的なモニターとしては十分な明るさです。
画面のギラつきを抑え、必要以上に明るすぎない落ち着いた表示なので、テキスト入力やプログラミングなど、文字と向き合う作業に集中したい場合にはこちらが圧倒的に快適なんですよ!



「MacBookと同じキラキラした画面がいい」ならMA270UP、「仕事で長時間使うから目が疲れない画面がいい」ならMA270U、という選び方が基本になります!
【主な違い2】作業効率を上げる「搭載モード」と「アイケア機能」
| 項目 | MA270UP | MA270U |
| カラーモード | Display P3, sRGB, HDR, M-Book, ユーザー, ゲーム, ePaper, Cinema | Display P3, sRGB, HDR, M-Book, ユーザー, ゲーム, ePaper, コーディング, Cinema |
|---|---|---|
| 自動調光機能 | Visual Optimizer | B.I.+ Gen2 |
2つ目の違いは、用途に合わせた機能のチューニングです。
MA270U(マットの方)には、プログラマーやライターに嬉しい「コーディングモード」が搭載されています。
これは、コントラストや彩度を調整して、暗い背景でもコードや文字がくっきりと見やすくなる機能です。長時間テキストを見続ける作業において、目の負担を少しでも減らしたいという配慮がなされているんですね。
また、どちらにも名前は違いますが、周囲の明るさに応じて輝度などを自動で調整する「自動調光機能」は搭載されています!
共通の仕様・変わらない機能


- 27インチ 4K UHD(3840 x 2160)の高精細パネル
- Macの色味に限りなく近づけた「M-Bookモード」
- ケーブル1本で給電までできる「USB-C 90W給電」
- 高さや角度が自由自在な高性能スタンド
- Macからモニター設定を変えられる「Display Pilot 2」ソフト対応
根本的な「Mac用モニターとしての使い勝手」は、どちらを選んでも最高レベルです。
特に注目なのが、USB Type-Cケーブル1本で映像出力とMacBookへの充電(最大90W)が同時にできる点です。デスク周りがケーブルでごちゃごちゃせず、スッキリ片付くのは本当に気持ちがいいものです。
また、BenQ独自の「M-Bookモード」も両機種に搭載されています。
外部モニターを買ったものの、「MacBookの画面と色が全然違う…」とガッカリした経験はありませんか?このシリーズなら、MacBookの画面と並べても違和感がないように色が調整されているので、デュアルディスプレイ環境も快適そのものなんです。



スピーカーも3W×2と同じ構成ですし、入力端子の数(HDMI x2, USB-C x1)も同じです。基本性能に差はないので、純粋に「画面の質感」で選んでしまって問題ありません!
【まとめ】「MA270UP」と「MA270U」どっちを選ぶべき?
- MacBookやiMacのような、透明感のある美しい画面が好き
- 写真編集、動画編集、デザイン制作がメイン用途
- 映画やゲームを、メリハリのある明るい高画質で楽しみたい
- 部屋の照明などの映り込みはあまり気にしない、または調整できる環境にある
- プログラミング、執筆、事務作業など、文字を扱う時間が長い
- 画面への映り込みや反射がとにかく気になる
- 長時間の作業でも目が疲れにくい環境を整えたい
- 窓際や照明の下など、光の反射が起きやすい場所で使う
迷ったら、「一日のうち、何を見ている時間が長いか?」を考えてみるのがおすすめです。
写真や動画、完成されたグラフィックを見ることが多いなら、色の深みと明るさがある【MA270UP】を選ぶと、その美しさに毎日感動できるはずです。
逆に、コードやドキュメント、メールなどのテキスト画面と睨めっこする時間が長いなら、【MA270U】を選んだほうが目の疲れが少なく、結果的に仕事のパフォーマンスが上がりますよ。



どちらもMacユーザーのために丁寧に作られた素晴らしいモニターです。デスクワークを快適にする最高の相棒を選んでくださいね!











