Kindle端末が欲しいけど、「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」で迷う…
価格と性能のバランスのいい「Kindle Paperwhite」と、最上級モデル「Kindle Oasis」
どちらのKindleも魅力的ですよね。
「Kindle Paperwhite」がOasisに匹敵するほどの進化を遂げたので、余計に迷いますね…
この記事ではKindle端末マニアでどちらも所有している僕が、どちらのKindleがおすすめなのか、実機を比較しながら解説していきます。読んでいただけた方に最適なKindle選びができれば幸いです。
- 「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」の特徴、違い
- 実機を使った比較レビュー
- 「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」それぞれのメリット・デメリット
- 「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」どちらがおすすめ?
↓先に結果も書いておきます↓
Kindle Paperwhite(第11世代)の簡単な特徴
- 価格と性能のバランスの取れた、ミドルクラスのKindle端末
- 価格は14,980円から
- 色調調節ライト搭載で、アンバーな暖色にできる
- 防水対応で、お風呂や水のかかる場所でも読書可能
- Kindleデバイス初の「USB-C」端子採用
- ワイヤレス充電、明るさ自動調節機能、容量32GBな「シグニチャー エディション」も選べる
ミドルレンジモデルですが、ハイエンドモデルのKindle Oasisに匹敵する性能、機能を持っているKindle Paperwhite。
Kindleデバイスで唯一「USB-C」を採用したり、色調調節ライトや、防水機能など、読書に快適な装備が充実しています。
さらにワイヤレス充電、明るさ自動調節機能、容量32GBを搭載した「シグニチャー エディション」というプレミアムモデルも選べるようになりました。
Kindle Oasis(第10世代)の簡単な特徴
- Kindle端末最上級モデル
- 価格は29,980円から
- 薄く、軽い、人間工学に基づいたデザイン
- ページ送りボタン搭載
- 明るさ自動調整機能搭載
- 色調調節ライト搭載で、アンバーな暖色にできる
- 防水対応で、お風呂や水のかかる場所でも読書可能
- 外出先でも通信できる「wifi+4G」モデルが選べる
Kindle端末で最上級モデルの「Kindle Oasis」
手で持ちやすい人間工学に基づいたデザインや、ページ送り用の物理ボタンが搭載され、他のKindleよりもさらに読書がしやすい工夫がされています。
また「明るさ自動調整機能」や「色調調節機能」「防水対応」など、快適装備も充実しています。
現在は「wifi+4G」搭載モデルが選べる、唯一のモデルです。
Kindle Paperwhite(第11世代)、Kindle Oasis(第10世代)を比較レビュー
性能・機能の比較表
Kindle Paperwhite 第11世代 | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション | Kindle Oasis 第10世代 | |
---|---|---|---|
本体サイズ | 174 x 125 x 8.1mm | 174 x 125 x 8.1mm | 159 x 141 x 3.4-8.4 mm |
画面サイズ | 6.8インチ | 6.8インチ | 7インチ |
解像度 | 300ppi | 300ppi | 300ppi |
フロントライト | LED 17個 | LED 17個 | LED 25個 |
フラットベゼル | ○ | ○ | ○ |
色調調節ライト | ○ | ○ | ○ |
明るさ自動調整機能 | – | ○ | ○ |
容量 | 8GB / 16GB | 32GB | 8GB / 32GB |
充電端子 | USB-C | USB-C | micro USB |
防水機能 | ○ | ○ | ○ |
ワイヤレス充電対応 | – | ○ | – |
価格 (税込) | 14,980円(広告あり) 18,980円(広告なし) 17,980円(16GB+広告あり) 19,980円(16GB+広告なし) | 21,980円(広告なし) | 29,980円(広告あり) 31,980円(広告なし) 32,980円(32GB+広告あり) 34,980円(32GB+広告なし) 40,980円(wifi+4G) |
デザイン、サイズ感、形状を比較
Kindle Paperwhiteがモデルチェンジをして、画面サイズが大きくなり、0.2インチの差まで縮まりました。
Kindle Paperwhiteは下側のベゼルが太く、Kindle Oasisは横側にベゼルを設けています。
背面を見ると、同じ種類のデバイスとは思えないくらい、見た目が異なります。
Kindle Paperwhiteは、無駄のないスッキリとしたデザイン。
プラスチック素材ですが、マットなコーティングが施されていて、しっとりとした触り心地です。
Kindle Oasisは、かなーり特殊な形状。
初めて見たときは「ん???」と声が漏れました。この形状についてはこのあと紹介する持ちやすさに貢献しています。
ボディの材質はアルミが使われていて、なかなかの高級感があります。ひんやり冷たいです。
場所によって厚みが異なり段差がありますが、この形状は片手でも持ちやすくするために設計されているようです。
薄い部分は3.4mmしかなくて、本当に薄いです。
Kindle Paperwhiteの半分以下の厚みなので、初めて持つと驚きます。
重さの比較
Kindle Paperwhite シグニチャー エディションが「207g」(※普通のモデルは205g)で、Kindle Oasis (wifi+4g)が187gでした。
意外にも金属ボディのKindle Oasisのほうが約20gも軽いという結果に!
持ちやすさを比較
iPad miniなどの小型のタブレットに近い持ち方になります。
新型Paperwhiteはベゼルが細くなり、持ち方によっては指が画面にかぶってしまうので、下側のベゼルが太い部分を持つのいいかもしれません。
本体の材質がしっとりとしたマット素材なので、滑りにくく感じるのは良いポイント。
続いてKindle Oasisですが、めちゃくちゃ持ちやすい…!
持つ部分のベゼルが太いので、指がディスプレイにかぶってしまうこともありません。
またページ送り用の物理ボタンで前後のページを行き来できるので、持ち方を変えなくても快適に操作できます。
太い部分が程よく手に収まり、段差の部分がちょうど指に引っかかって、持ちやすい!
あと持ち手側に重心があり、不思議と重さを感じにくく、数値以上に軽く感じます。
上下逆さまにすると、ディスプレイも自分の向きに合わせて表示されるので、左手でも使えます。
ディスプレイサイズの比較
ディスプレイサイズは、Kindle Paperwhiteが「6.8インチ」、Kindle Oasisが「7インチ」
Kindle Paperwhiteがモデルチェンジで画面が大きくなったことで、0.2インチの差まで縮まりました。
それぞれ単体で使うとそこまで差があるように感じませんが、並べてみると、Kindle Oasisのほうが僅かに大きいのがわかります。
漫画を表示させてみても、どちらも読みやすいです。
どちらも解像度300ppiで、文字がくっきり
ディスプレイの解像度はどちらも300ppiで、文字がくっきりとキレイ。
エントリーモデルのKindleだけは、167ppiなので、文字がギザギザで荒い表示でしたが、今回の2機種はどちらも高画質です。
【両機種対応】色調調節ライトは、電球色の環境でも見やすい
両機種とも「色調調節ライト」が搭載されいて、スクリーンの色調を明るいホワイトから暖かみのあるアンバーな色へ調節できます。
最大まで暖色に調整したものと、色調調節のないKindleと並べて比較してみましたが、全然色が違いますね!
明るさ自動調整 (※シグニチャー エディションと、Oasisのみ対応)
「Kindle Paperwhite シグニチャー エディション」と、「Kindle Oasis」のみが対応している「明るさ自動調整機能」
使用する環境の明るさに合わせて、Kindleのディスプレイの明るさが自動で調整される機能です。
反応はやや鈍めで、瞬時に調整されるわけではありませんが、少し待つとじわじわと明るさが環境光に合わせて変わっていきます。
もう少し機敏に反応してくれると嬉しいですが、待っていれば調整されるので、ないよりはあったほうが快適に感じました。
処理速度、反応速度を検証
負荷のかかる漫画で比較。
まずは1ページずつめくるときの反応速度で比較。
どちらも反応が良く、大きな差があるようには感じませんでした。
続いて、長押しでの連続ページめくり。
以外にも「Kindle Paperwhite シグニチャー エディション」のほうが、最終ページに辿り着くのが早いという結果に!
最後は、本を開いたり、閉じたりするときの速度。
何度か試してみましたが、Paperwhiteが早いときもあったり、Oasisのが早いときもあったりで、あまりよくわからず…
どちらも防水機能あり。Oasisの物理ボタンがお風呂で大活躍
どちも防水機能があるので、お風呂など水がかかる場所でも読書できます。
ただしタッチパネルは水に濡れてしまうと反応が悪くなってしまい、ページめくりがなかなかできないことがありました。
Kindle Oasisのほうには、物理ボタンでもページめくりができるので、ディスプレイが水で濡れていても、快適に操作できます。
充電端子の違い
Kindle Paperwhite 第11世代 | Kindle Oasis 第10世代 |
---|---|
USB-C | micro USB |
Kindle Paperwhite 第11世代は、Kindle史上初の「USB-C」端子を採用。
最近はUSB-Cポートを採用するデバイスも多く、充電器を使い回しやすいです。
ワイヤレス充電に対応 (※Kindle Paperwhite シグニチャー エディションのみ)
シグニチャー エディションにのみ、ワイヤレス充電に対応。
専用のワイヤレス充電器も販売されていますが、スマートフォン用の汎用のワイヤレス充電器でも充電できます。
ケーブルを繋がなくても置くだけで充電できるので、充電頻度が高い方には便利です。
汎用のワイヤレス充電器の場合は、正常に充電ができる位置に合わせて置く必要がありますが、専用の純正ワイヤレス充電スタンドだと、立てかけるように置くだけで充電ができるので、位置合わせの手間不要でとても簡単!
使ってわかった、「Kindle Paperwhite」のメリット・デメリット
【メリット①】物理ボタン以外は、Oasisと遜色ない
前モデルとPaperwhiteと比べると、圧倒的にOasisのほうが機能も性能も優っていましたが、第11世代のKindle Paperwhiteと比べると、物理ボタン以外はOasisと遜色ないと思いました。
むしろシグニチャー エディションなら、「USB-C端子「ワイヤレス充電対応」といった、Oasisよりも優れた部分も…
【メリット②】USB-C端子採用で、他の機器と充電器を共有できる
micro USBではなく「USB-C」を採用しているので、他のデバイスと充電器を使い回しがしやすいのもポイント。
iPhoneも今後USB-Cを採用するような噂もあるので、そうなればほとんどのスマートフォンの充電器でKindle Paperwhiteも充電できるようになりますね。
【メリット③】同条件のOasisより、15,000円も安い
Kindle Paperwhite 第11世代 | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション | Kindle Oasis 第10世代 | |
---|---|---|---|
8GB+広告あり | 14,980円 | – | 29,980円 |
8GB+広告なし | 16,980円 | – | 31,980円 |
32GB+広告あり | – | – | 32,980円 |
32GB+広告なし | – | 19,980円 | 34,980円 |
32GB+広告なし(wifi+4g) | – | – | 40,980円 |
ストレージ容量、広告の有無を同条件のモデルで比較してみると、ちょうど15,000円の差です。
最も安価な8GB+広告ありモデルだと、Oasis1台でPaperwhiteが2台も買えることに…!
シグニチャー エディションなら、これまではOasis独占だった「明るさ自動調整機能」もありますし、Oasisのメリットがだいぶ薄れてきている感じは否めません。
【デメリット①】Oasisよりも手が疲れやすく感じる
- 価格を抑えたい
- USB-Cで充電したい
- 物理ボタンは必要ない
使ってわかった、「Kindle Oasis」のメリット・デメリット
【メリット①】物理ボタンがとても快適。とくにお風呂で大活躍
タッチパネルでの操作でもまったく苦になりませんが、ページ送りの物理ボタンがあったほうが、より快適に操作できます。
とくにお風呂で読書する場合、タッチパネルでは水がつくと反応が悪くなります。物理ボタンなら確実にページをめくれるので、ストレスも少ないです。
【メリット②】持ちやすく、重さを感じにくい
片手で持つ場合は、圧倒的にKindle Oasisのほうが持ちやすく、腕も疲れにくく感じると思います。
【デメリット①】充電端子がmicro USB端子
Kindle Paperwhiteよりも前に発売されたので、充電端子が「micro USB」です。
最近はmicro USBの機器も減少してきているので、やっぱりUSB-Cのほうが他の機器と充電器を使い回せて使いやすいです。
【デメリット②】金属製で高級感はあるが、気を使う
金属ボディでとても高級感はあるのですが、金属なのでかえって傷や、他の機器を傷つけてしまいそうで、気を使います。
ケースを装着すればいいですが、せっかくの人間工学に基づいたデザインは犠牲になってしまますね…
- 物理ボタンが必要
- 少しでも軽く、持ちやすいほうがいい
まとめ
どちらの機種も高性能、高機能で、電子書籍を読むのには非常に快適に読めます。
ただしKindle Paperwhiteが第11世代で、飛躍的な進化を遂げ、Oasisのメリットが薄れてしまったようには感じました。
物理ボタンはたしかに便利なのですが、同条件で価格差が15,000円もあるとなると、ほとんどの方はKindle Paperwhiteのほうがいいんじゃないかなと思います。