BenQのゲーミングモニターブランド「MOBIUZ」から、2025年1月に待望の新作「EX251」が登場しました。
これを見て、「定番のEX2510Sと何が違うの?」「新しい方が高性能なら買い替え?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
実はこの2機種、単なる「新型・旧型」の関係ではありません。映像の滑らかさが進化した代わりに、ある重要な機能が削られているという、非常に尖った仕様変更が行われているんです。
編集長「知らずに買って後悔した……」とならないように、この記事ではEX251とEX2510Sの決定的な違いと、あなたの環境に合わせた選び方をわかりやすく解説していきます!
EX251とEX2510Sの違いを比較
まずは、詳細なスペック比較表で全体像を確認してみましょう。基本画質やサイズ感は似ていますが、リフレッシュレートやスタンド機能、拡張性に明確な違いがあります。
| 項目 | EX251 (新型) | EX2510S (旧型) |
| 発売時期 | 2025年1月 | 2021年7月 |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 24.5インチ | 24.5インチ |
| パネル種類 | IPS (非光沢) | IPS (非光沢) |
| 解像度 | フルHD (1920×1080) | フルHD (1920×1080) |
| リフレッシュレート | 最大 220 Hz | 最大 165 Hz |
| 応答速度 | 1 ms | 1 ms (MPRT) 2 ms (GtG) |
| 映像入力端子 | HDMI 2.0×2 DP 1.2×1 | HDMI 2.0×2 DP 1.2×1 |
| 輝度 (標準) | 350 cd/㎡ | 280 cd/㎡ |
| 輝度 (最大)(HDR) | 400 cd/㎡ | 400 cd/㎡ |
| HDR | DisplayHDR 400 | HDR10 |
| 色域 | sRGB 99% | sRGB 99% |
| スピーカー | 2.5W x 2 | 2.5W x 2 |
| スタンド高さ調整 | なし | あり (130mm) |
| スタンド首振り | なし | あり (左右20°) |
| USBハブ機能 | あり | なし |
| 消費電力 (標準) | 18 W | 18 W |
| 本体サイズ (WxHxD) | 557.7 x 428.8 x 211.7 mm | 557.6 x 521.5 x 216.7 mm |
| 本体重量 (本体のみ) | 約 4.17 kg | 約 5.7 kg |
| VESAマウント | 100 x 100 mm | 100 x 100 m |
ここからは、ざっくりと解説していきます!
【主な違い1】ヌルヌル感が別次元!「リフレッシュレート」


| 項目 | EX251 (新型) | EX2510S (旧型) |
| リフレッシュレート | 最大 220 Hz | 最大 165 Hz |
|---|---|---|
| メリット | 動きの激しいFPSで敵を追いやすい | 一般的なゲームなら十分滑らか |
ゲーマーにとって一番嬉しい進化がここです。
旧型のEX2510Sも165Hzという十分高い性能を持っていますが、新型EX251はそれを大きく上回る「220Hz」に対応しました。
1秒間に画面が書き換わる回数が55回も増えているため、FPS(Apex LegendsやVALORANTなど)のような視点移動が激しいゲームでの「ヌルヌル感」や「残像の少なさ」がはっきりと向上しています。



一瞬の判断が勝敗を分ける対戦ゲームをガチでやり込みたいなら、間違いなく新型EX251の滑らかさが武器になるはずです!
【主な違い2】明るさがアップ!「標準輝度」の違い
| 項目 | EX251 (新型) | EX2510S (旧型) |
| 標準輝度 | 350 cd/㎡ | 280 cd/㎡ |
|---|---|---|
| 最大輝度 (HDR時) | 400 cd/㎡ | 400 cd/㎡ |
2つ目の違いは、画面の明るさ(輝度)です。
スペック表を見ると、普段使いの明るさである「標準輝度」が、新型EX251では350cd/㎡へとパワーアップしています。旧型よりも画面全体がパッと明るく、日中の明るい部屋でも映像がくっきり見やすくなりました。
ただし、注意したいのが「最大輝度」はどちらも同じという点です。
HDR(ハイダイナミックレンジ)モードをオンにした瞬間の最大ピーク輝度は、新旧ともに「400cd/㎡」で変わりません。



つまり、普段のウェブ閲覧やSDRゲームなどの「ベースの明るさ」は新型の方が優秀ですが、映画の爆発シーンのような「眩しさの表現力」に関しては、新旧で同等レベルだと言えます!
【主な違い3】便利な「スタンド性能」


| 項目 | EX251 (新型) | EX2510S (旧型) |
| 高さ調整 | 不可 | 可 (130mm) |
|---|---|---|
| 首振り (スイベル) | 不可 | 可 (左右20°) |
| チルト (上下角度) | 可 | 可 |
ここが今回の比較で最も注意すべきポイントです。
旧型のEX2510Sは、高さ調整や左右の首振りができる高機能なスタンドが付属していましたが、新型EX251のスタンドは「上下の角度調整(チルト)」しかできません。
つまり、EX251を付属スタンドで使う場合、「画面が低すぎるから少し上げたい」と思っても調整できないんです。



もしEX251を選び、高さ調整をしたい場合は、別途「モニターアーム」を使用することをおすすめします!
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【主な違い4】デスク周りがスッキリする「USBハブ機能」
| 項目 | EX251 (新型) | EX2510S (旧型) |
| USBポート | Type-A x2 Type-C(PC接続用) x1 | なし |
|---|
地味ですが、実際の使い勝手を大きく左右するのが「USBハブ機能」の追加です。
新型EX251には、PCと接続するための「USB Type-Cポート」と、周辺機器を繋ぐための「USB Type-Aポート(2つ)」が搭載されています。
PCとモニターをUSB-Cケーブルで繋ぐだけで、モニター背面のポートがハブとして使えるようになるんです。(※映像入力ではなくデータ通信用です)
これには2つの大きなメリットがあります。
- ポート不足の解消:最近のノートPCやゲーミングPCはUSB-Aポートが少ないことが多いですが、モニター経由で2つ増やせます。
- 配線がキレイになる:マウスやキーボード、Webカメラなどをモニターに繋げば、PC本体までケーブルを何本も伸ばす必要がありません。



特にPC本体を机の下に置いている場合、手元のモニターにサッとUSBメモリやドングルを挿せるのは便利ですね!
共通の仕様・変わらない機能


- 24.5インチ フルHD IPSパネル
- treVoloスピーカー (2.5W x2)
- 独自のHDRi技術
- 目に優しいアイケア機能 (B.I.+)
画質の美しさや音質といった「MOBIUZらしさ」は、新旧どちらも共通して高いレベルにあります。
特にBenQ独自の「HDRi」技術による映像美や、モニター内蔵とは思えないほど音質の良い「treVoloスピーカー」は両モデルとも健在。



また、長時間のゲームでも目が疲れにくい「アイケア機能」もしっかり搭載されているので、画質や使い心地の面ではどちらを選んでもMOBIUZクオリティを堪能できます!
【まとめ】「EX251」と「EX2510S」どっちを選ぶべき?
最後に、それぞれのモデルがどんな人におすすめかまとめました。
- FPSゲームを本気で勝ちに行きたい(220Hz重視)
- すでにモニターアームを持っている、または購入予定
- PCのUSBポートが足りない、配線をスッキリさせたい
- 日中使うことが多く、普段の画面は明るい方がいい
- モニターアームは使わず、付属スタンドで快適に使いたい
- 165Hzあれば十分満足できる
- コスパよくMOBIUZの映像美を楽しみたい
結論として、「モニターアームを使うかどうか」が最大の分かれ目になります。
もしモニターアーム派なら、迷わず性能が進化した【EX251】がおすすめです。220Hzの滑らかな映像体験と、便利なUSBハブ機能が待っています。
一方で、付属スタンドでそのまま机に置く予定で、リフレッシュレートも165Hzで十分なら、高さ調整ができる【EX2510S】の方が、毎日の使い勝手が良いでしょう。



プレイスタイルとデスク環境に合わせて、ベストな一台を選んでください!













