LGの31.5型4K有機ELゲーミングモニター、32GX870A-Bと32GX850A-B。どちらも2025年に出たUltraGearの4Kモデルで、画面サイズも解像度も同じです。
型番が1文字違うだけなので迷いやすいところ。ところが中身をたどると、リフレッシュレートも画面の表面処理も端子の顔ぶれも別物でした!
なお2026年6月には、末尾がBの後継32GX870B-Bが登場しています。この記事で扱うのはAが付く2025年モデルのほうなので、型番の1文字を確かめてから読み進めてください。
この記事ではメーカー公式の仕様表をつき合わせて、違いを5つに整理しています。
編集長型番は1文字違いでも、向いている人ははっきり分かれる2台なんですよ!
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32GX870A-Bと32GX850A-Bのスペック比較
| 項目 | 32GX870A-B | 32GX850A-B |
|---|---|---|
| 最大リフレッシュレート | 4K/240Hz(フルHDなら480Hz) | 4K/165Hz(フルHDなら330Hz) |
| 表面処理 | アンチグレア(非光沢) | グレア(光沢) |
| DisplayPort | 1系統(Ver 2.1/UHBR13.5) | 1系統(Ver 1.4) |
| HDMI端子 | 2系統(4K/240Hzまでの入力に対応) | 2系統(4K/165Hzまでの入力に対応) |
| USB Type-C | 1系統(映像入力・データ転送・USB PD 90W給電) | 非搭載 |
| 内蔵スピーカー | 搭載(7W+7W・DTS Virtual:X) | 非搭載 |
| ヘッドホン端子 | 4極ステレオミニ(ヘッドホン出力+マイク入力) | ステレオミニ(ヘッドホン出力) |
| 消費電力(オンモード) | 56.36W | 42.63W |
| 質量(スタンド込み) | 9.8kg | 9.1kg |
| 画面サイズ | 31.5型 | 31.5型 |
| パネル | 有機EL(MLA採用) | 有機EL(MLA採用) |
| 解像度 | 3840×2160 | 3840×2160 |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) | 0.03ms(GTG) |
| 表示色/色域 | 約10.7億色/DCI-P3 98.5% | 約10.7億色/DCI-P3 98.5% |
| 輝度(標準値) | 275cd/m2 | 275cd/m2 |
| HDR | HDR10/DisplayHDR True Black 400 | HDR10/DisplayHDR True Black 400 |
| 可変リフレッシュレート | G-SYNC Compatible/FreeSync Premium Pro | G-SYNC Compatible/FreeSync Premium Pro |
| スタンド調整 | 高さ110mm/チルト-8〜15°/スイベル左右30°/ピボット右90° | 高さ110mm/チルト-8〜15°/スイベル左右30°/ピボット右90° |
| VESAマウント | 100×100mm | 100×100mm |
| 保証 | 2年(有機ELパネル含む) | 2年(有機ELパネル含む) |
色が付いた9項目が違い。残る11項目は同一仕様です。
実売価格は上の商品ボックスでご確認ください。
違いは5つ|速さ・映り込み・端子で分かれます
違い 1最大リフレッシュレートは4K/240Hzと4K/165Hz
| 32GX870A-B | 4K/240Hz(フルHDなら480Hz) |
| 32GX850A-B | 4K/165Hz(フルHDなら330Hz) |
いちばん大きいのがここ。32GX870A-Bは4K表示のまま240Hz、32GX850A-Bは165Hzが上限です。
どちらもVESA Dual Modeに対応していて、フルHDへ切り替えると480Hzと330Hzまで伸びます。FPSで1コマでも先に見たい方には効いてくる差ですね。
ただし240Hzを使い切るには、グラフィックボード側の余力も要ります! 4Kで240fpsを安定して出すのは、現行の上位GPUでも骨が折れる領域でしょう。
補足手持ちのPCが4Kで何fps出せるかを先に確かめておくと、選びやすくなります。165Hzでも出し切れていないなら、上位に手を伸ばす意味は薄くなるはずです。
違い 2画面の表面処理はアンチグレアとグレア
| 32GX870A-B | アンチグレア(非光沢) |
| 32GX850A-B | グレア(光沢) |
32GX870A-Bはアンチグレア、32GX850A-Bはグレアです。ここは上下ではなく、置く部屋で選ぶところ。
窓が近い机や、天井の照明が画面に落ちる配置ならアンチグレアが無難でしょう。映り込みが減って、暗い場面でも画面の中身を追いやすくなります。
一方のグレアは、光沢のおかげで黒が引き締まって見えるのが持ち味! カーテンを閉めた部屋でじっくり遊ぶなら、こちらのほうが好みに合うかもしれません。



映り込みが気になるかどうかは、机の向きひとつで変わりますよ!
違い 3端子の顔ぶれ|USB Type-CとDisplayPort 2.1は上位だけ
| 32GX870A-B | USB Type-C(PD 90W)/DisplayPort 2.1 |
| 32GX850A-B | USB Type-Cなし/DisplayPort 1.4 |
32GX870A-BにはUSB Type-Cが1系統あり、映像の入力・データ転送・最大90Wの給電を1本でまかなえます。ノートPCを充電しながらつなげる形ですね。
32GX850A-Bに同じ端子はありません。映像はHDMIかDisplayPortでつなぎ、USBハブを使うならアップストリーム用のケーブルを別に挿すことになります。
DisplayPortも2.1と1.4で世代が分かれます! どちらもHDMI入力は2系統あるので、ゲーム機とPCを挿しっぱなしにする使い方は共通でできるはずです。
補足USB Type-Cで映像を送るには、パソコン側の端子がDisplayPort Alt Modeに対応している必要があります。手持ちの機種の仕様を先に見ておきたいところ。
違い 4音まわり|スピーカー内蔵とヘッドホン端子の作り
| 32GX870A-B | 7W+7W内蔵/4極ミニジャック |
| 32GX850A-B | スピーカー非搭載/ヘッドホン出力のみ |
32GX870A-Bは7W+7Wのスピーカーを内蔵していて、DTS Virtual:Xにも対応します。32GX850A-Bのほうは非搭載です。
つまり32GX850A-Bを選ぶなら、音を出す手段は別に用意することになりますね。ゲーミングヘッドセットが定位置という方なら、困る場面は少ないでしょう。
ヘッドホン端子の作りも違います! 32GX870A-Bは4極でマイク入力まで受けられるのに対し、32GX850A-Bはヘッドホン出力のみという構成でした。
補足マイク付きのヘッドセットを1本のケーブルでつなぎたいなら、4極対応かどうかは見ておきたいところです。分岐アダプタで回避もできますが、机の上のケーブルは増えます。
違い 5消費電力と質量|モニターアームを使うなら
| 32GX870A-B | 56.36W/9.8kg |
| 32GX850A-B | 42.63W/9.1kg |
オンモード時の消費電力は56.36Wと42.63W。上位のほうが13.73W多く使う計算です。
スタンドを含めた質量は9.8kgと9.1kg。モニターアームに載せるつもりなら、対応質量の範囲に収まるかを確かめておきましょう。
VESAマウントはどちらも100×100mmなので、穴の位置そのものは共通です! 耐荷重さえ足りていれば、選べるアームの幅は変わらないはずです。
同じところ|パネルと画質の土台は共通です
上位と下位という並びでも、映像の土台になる部分はそろえられているのがこの2台の面白いところ!
パネルはどちらも31.5型の有機ELで、マイクロレンズアレイ(MLA)を採用。解像度3840×2160、応答速度0.03ms(GTG)、表示色は約10.7億色、色域はDCI-P3 98.5%まで同じ値でした。
HDRはHDR10とDisplayHDR True Black 400、可変リフレッシュレートはG-SYNC CompatibleとFreeSync Premium Proに両方が対応します。スタンドの可動範囲も高さ110mm・チルト-8〜15°・スイベル左右30°・ピボット右90°で共通、保証はどちらも2年(有機ELパネル含む)です。
8月19日 6:43時点の価格です(変動します)
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よくある質問
- Q4K/165Hzでも、なめらかさは足りますか?
- A60Hzや120Hzのモニターから移るなら、165Hzでも十分になめらかに感じられるはずです。240Hzとの差が生きるのは、4Kで高いフレームレートを安定して出せるPCを持っている場合でしょう。
- Qグレアパネルは映り込みが気になりますか?
- A光沢仕上げなので、明るい部屋や窓際では映り込みが出やすくなります。照明の位置を変えたりカーテンで日差しを切ったりできる環境なら、黒の締まりという持ち味のほうが前に出てくるはずです。映り込みを避けたい方には、アンチグレアの32GX870A-Bが向いていますよ。
- QノートPCとケーブル1本でつなげますか?
- AUSB Type-Cを備えるのは32GX870A-Bだけです。映像入力(DisplayPort Alt Mode)とデータ転送、最大90Wの給電を1本でまかなえます。32GX850A-BにUSB Type-Cは無いため、映像はHDMIかDisplayPortでつなぐ形になりますね。
- Qモニターアームは使えますか?
- AどちらもVESAマウントは100×100mmで共通です。スタンドを含めた質量は32GX870A-Bが9.8kg、32GX850A-Bが9.1kgなので、アーム側の対応質量に収まるかを確かめてから選んでください。
- Q32GX870B-Bとは何が違いますか?
- A32GX870B-Bは2026年6月に出た後継で、この記事の2機種とは別物です。LG公式のUltraGear一覧に並んでいるのはこちらで、記事で扱うAの2機種は公式サイトから外れています(Amazonなどの流通在庫では引き続き買えます)。新しいほうから選びたい場合は、末尾がBの型番を探してみてください。
まとめ
違いはリフレッシュレート・表面処理・端子・音まわり・消費電力と質量の5点でした。
パネルの素性やHDR、スタンドの可動範囲は共通なので、「上位のほうが画がきれい」という関係ではありません。分かれ目は速さと端子、そして机まわりの明るさですね。
4Kで240Hzを出せるPCをお持ちの方、ノートPCをケーブル1本でつなぎたい方、モニターの音だけで済ませたい方は32GX870A-B。カーテンを閉めた部屋で黒の締まりを楽しみたい方や、費用を抑えて4K有機ELに乗り換えたい方には32GX850A-Bがよく合いますよ!



どちらを選んでも4K有機ELの黒の深さは共通なので、あとは机の環境とPCの実力で決めてしまって大丈夫ですよ!
8月19日 6:43時点の価格です(変動します)











