MacBookをデスクトップ化したいと考えたとき、純正のStudio Displayは高価すぎて手が出ないし、かといって安価なモニターだと「画面の色味がMacと全然違う…」とガッカリした経験はありませんか?
そんなMacユーザーの悩みを解決するために生まれたのが、BenQの「MAシリーズ」です。
今回は、その中でも31.5インチの4Kモデルである「MA320UP」と「MA320U」を徹底比較します。
実はこの2機種、スペック表をパッと見ただけではほとんど同じに見えます。でも、実は重要な部分の違いがあり、それによっておすすめする人が真逆になるんです。
編集長この記事では、型番が似ているこの2つのモデルの違いをわかりやすく解説します!
MA320UPとMA320Uの違いを比較!
| 項目 | MA320UP | MA320U |
| 画面サイズ | 31.5インチ | 31.5インチ |
|---|---|---|
| 解像度 | 4K (3840×2160) | 4K (3840×2160) |
| パネル種類 | IPS | IPS |
| 表面処理 | Nano Gloss (光沢) | Nano Matte Panel (非光沢) |
| 輝度 (標準/HDR) | 550 / 600 cd/㎡ | 550 / 600 cd/㎡ |
| 色域 | P3 97% / sRGB 99% | P3 97% / sRGB 99% |
| HDR | DisplayHDR 600 | DisplayHDR 600 |
| 接続端子 | HDMI 2.0 x2 USB-C (90W) x1 USB-C / USB-Aハブ | HDMI 2.0 x2 USB-C (90W) x1 USB-C / USB-Aハブ |
| リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
| アイケア認証 | Eye Comfort 3.0 | Eye Comfort 2.0 + 反射フリー |
| 自動調光 | 非対応 | B.I.+ Gen2 |
| 専用モード | Display P3, sRGB, HDR, M-Book, ユーザー, ゲーム, ePaper, Cinema | Display P3, sRGB, HDR, M-Book, ユーザー, ゲーム, ePaper, コーディング, Cinema |
| スピーカー | 3W x 2 | 3W x 2 |
| スタンド調整 | 高さ・回転・傾き対応 | 高さ・回転・傾き対応 |
まずは、主な仕様と違いを表で確認してみましょう。基本性能は共通していますが、パネルの表面処理や搭載されているカラーモードに差があるのがわかります。
最大の違いは「画面がツヤツヤしているか、サラサラしているか」という点です。これだけで使い心地がガラッと変わるんですよ!
【主な違い1】「光沢」か「非光沢」か
| 項目 | MA320UP | MA320U |
| 表面処理 | Nano Gloss (光沢) | Nano Matte Panel (非光沢) |
|---|---|---|
| 特徴 | MacBookの画面に近い透明感 | 照明の反射が少なく目に優しい |
| メリット | 黒が引き締まり映像が美しい | 長時間の文字入力でも疲れにくい |
ここが今回の一番の選定ポイントです。
「MA320UP」はNano Gloss(ナノ・グロス)という光沢パネルを採用しています。これはMacBookやiPhoneの画面と同じような、表面がツルッとしたタイプです。映像の透明感が高く、黒色が白っぽくならずに「漆黒」として表現されるため、写真や動画が圧倒的に美しく見えます。MacBookの画面の美しさをそのまま大きくしたい人には、間違いなくこちらが感動できるはずです!
一方で「MA320U」はNano Matte Panelという非光沢パネルを採用しています。こちらは一般的なオフィス用モニターと同じで、表面がサラサラしており、部屋の照明や自分の顔が画面に映り込みにくいのが特徴です。地味に見えるかもしれませんが、目への負担が少ないのは圧倒的にこちらなんです!
【主な違い2】プログラマー向けの「コーディングモード」
| 項目 | MA320UP | MA320U |
| 表示モード | Display P3, sRGB, HDR, M-Book, ユーザー, ゲーム, ePaper, Cinema | Display P3, sRGB, HDR, M-Book, ユーザー, ゲーム, ePaper, コーディング, Cinema |
|---|
2つ目の違いは、特定の作業に特化したモードの有無です。
非光沢モデルの「MA320U」には、プログラミングやライティングをする人に嬉しい「コーディングモード」が搭載されています。
これは、コントラストや彩度を調整して、特に黒い背景(ダークモード)でのコードや文字の視認性を高める専用モードで、長時間のコーディング作業でも目の疲れを軽減してくれる設計になっています。
一方、光沢モデルの「MA320UP」は、映像美やクリエイティブな表現を優先しているため、このモードは搭載されていません。



もしあなたがエンジニアやライターで、「画面を見る時間の8割はテキストエディタだ」という場合は、MA320Uの方が作業効率が上がることは間違いありません!
共通の仕様・変わらない機能


- 31.5インチ・4K解像度
- Macとの親和性が高い「M-Bookモード」
- ケーブル1本で繋がる「USB-C 90W給電」
- 部屋の明るさに合わせる「自動調光機能」
この2機種はどちらも「Macのために作られたモニター」というコンセプトは共通しています。
接続端子も充実しており、HDMI 2.0が2つ、メインのUSB-Cが1つに加え、周辺機器を繋げるUSBハブ機能(USB-C x1 / USB-A x2)も備えています。
どちらを選んでも、USB-Cケーブル1本でMacBookを充電(最大90W)しながら映像を出力でき、面倒なアダプタ接続は不要です。また、BenQ独自の「M-Bookモード」を使えば、MacBookの画面の色味を外部モニター上でほぼ完璧に再現できます。
【まとめ】「MA320UP」と「MA320U」どっちを選ぶべき?
- MacBookのRetinaディスプレイの美しさが大好き
- 写真編集や動画鑑賞がメイン用途
- 多少の映り込みよりも、映像の鮮やかさ・透明感を重視したい
- 「Macの画面がそのまま大きくなった」感覚を味わいたい
- 仕事でプログラミングや執筆を長時間行う
- 画面への自分の顔や照明の映り込みが許せない
- ダークモードでのコーディング作業が多い
- オフィスの窓際など、光が入る環境で使う
最後に、どちらがどんな人に向いているかをまとめます!
迷ったら「普段MacBookの画面を見ていて、映り込みが気になりますか?」を確かめてみてください。
もし「綺麗だなあ」としか思わないなら、迷わず光沢モデルの【MA320UP】がおすすめです。あのクリアな画質が大画面で楽しめる感動は格別です。
逆に「蛍光灯が反射して見づらいな」と感じたことがあるなら、非光沢モデルの【MA320U】が安心です。反射ストレスのない快適な作業環境が手に入りますよ!











