先日、スマートフォンやスマートスピーカーで、赤外線リモコンの家電製品を操ることができる「Nature Remo」をレビューしましたが、別室用に小型タイプの「Nature Remo mini」も購入したのでレビューしたいと思います!
「Nature Remo」と「Nature Remo mini」の違い
「Nature Remo mini」は、「Nature Remo」の機能と価格を抑えたエントリーモデルです。
もちろんどちらでもスマートフォンやスマートスピーカーで家電製品を操ることはできるのですが、機能や付属品に違いがあるので、その違いを比較してみます。
【違い1】内蔵センサーが違う
Nature Remo | Nature Remo mini | |
---|---|---|
温度センサー | ◯ | ◯ |
湿度センサー | ◯ | × |
照度センサー | ◯ | × |
人感センサー | ◯ | × |
「Nature Remo」と「Nature Remo mini」では搭載されているセンサーが大きく異なります。
「Nature Remo」では「温度センサー」「湿度センサー」「照度センサー」「人感センサー」の4つのセンサーが内臓されていますが、「Nature Remo mini」では「温度センサー」のみとなります。
両機種に搭載されている「温度センサー」があれば、部屋の温度を確認しながらエアコンを調整したり、設定次第では「Nature Remo」の温度センサーを利用して自動で温度調整させることも可能です。
「Nature Remo」ではさらに3つのセンサーがあるので、湿度や、明るさで家電を制御したり、人感センサーで、人がいないときに電気を消したりなんてことが可能になります。
【違い2】付属品が違う
Nature Remo | Nature Remo mini | |
---|---|---|
本体 | ◯ | ◯ |
USBケーブル | 2m | 1.5m |
USB電源プラグ | ◯ | × |
両面テープ | ◯ | (壁掛け穴) |
取扱説明書 | ◯ | ◯ |
少し気をつけなければいけないのが付属品です。
「Nature Remo」ではUSB電源プラグが付属しているので、購入するだけですぐに利用することができるのですが、「Nature Remo mini」では付属してくるのはUSBケーブルのみとなり、USB電源プラグ(ACアダプター)は付属していません。
そのため別途USB給電のできるUSB電源プラグを用意する必要があります。
「Nature Remo mini」のほうが価格が安いですが、USB電源プラグを持っていない方はそちらも用意しないといけないので注意です。
ただ、余っているスマートフォンなどの充電器でもOKなので、意外と買わなくもいいかもしれません。
またUSBケーブルの長さにも違いがあり、「Nature Remo mini」では少し短い1.5mのケーブルが採用されています。Nature Remoでは2mのケーブルが付属しています。
【違い3】取り付け方法の違い
「Nature Remo」では付属の両面テープを使って壁に貼り付けることが推奨されていますが、「Nature Remo mini」では台などの上にそのまま置いて使ってもいいそうです。
そして「Nature Remo mini」の裏面には、窪みがあり、壁につけたフックなどに引っ掛けて設置することができます。
そのため両面テープが付属していないのかもしれませんね。
「Nature Remo」は人感センサーがあるから、壁掛けが必要なのかな?
「Nature Remo mini」ではできず「Nature Remo」にしかできないことの例
- 部屋の湿度を確認したり、一定の湿度を超えたらエアコンの除湿モードを起動
- 暗くなったら自動で照明をつける
- 30分以上部屋に誰もいなかったら消し忘れた家電を自動で消す
これは一例ですが、センサーが豊富な「Nature Remo」では主にこのようなことができます。
「Nature Remo mini」では湿度、照度、人感センサーが非搭載なので上記のようなことはできませんが、温度センサーだけは搭載されているので、エアコンの温度を自動で制御したりすることはできます。
「Nature Remo」がおすすめの方
- 湿度も気にする
- 暗くなったら照明をつける設定をできるようにしたい
- 人感センサーで、消し忘れた家電を自動で消せるようにしたい
「Nature Remo」はセンサーが豊富なので、「Nature Remo mini」よりもより高度な設定、使い方ができます。
上記のような使い方がしたい方は「Nature Remo」を選んだほうが、楽しめると思います。
「Nature Remo mini」がおすすめの方
- 部屋の温度だけわかればいい
- 費用を抑えたい
- 小型なのがいい
温度は「Nature Remo mini」にもありますが、湿度、照度、人感センサーが省かれています。
逆に言えば、この3つのセンサーの有無以外は性能や機能も同じなので、これらのセンサーを使わない場合は数千円も安く購入できる「Nature Remo mini」がおすすめです。
温度センサーだけはあるので、エアコンの温度自動制御はできます!
「Nature Remo mini」レビュー
それでは開けていきます!
「Nature Remo」とのパッケージとも並べてみましたが、パッケージからコンパクトになっています。
【付属品】※USB電源プラグは付属していない
- 本体
- USBケーブル(1.5m)
- 取扱説明書
「Nature Remo」ではUSB電源プラグの付属していたので、そのままコンセントに繋ぐだけで利用できました。
ところが「Nature Remo mini」には、USB電源プラグは付属していません。
USBケーブルはついてきますが、USB電源プラグだけは付属してこないので、別途用意する必要があるんです。
5V1A以上のACアダプターなら何でもいいということなので、スマートフォン・iPhone付属のものでも大丈夫だと思います。
僕は500円くらいで販売されていた携帯用の充電器を使いましたが問題なく使えました。
外観
これは小さい!「Nature Remo」と並べてみると「Nature Remo mini」のほうが一回り以上小さいですね。
見た目は小さくなっただけで、四角い同じデザインをしています。
設置
「Nature Remo mini」にはUSB電源プラグが付属してこないので、他のものを用意して、コンセントに繋ぎます。
公式ページでは”5V1A以上のものを使ってください”と書かれていました。2Aのものなどそれ以上に高出力なものでも問題ないようです。
通信はWi-Fiを利用するので、電源だけ繋ぐだけでOK!電源だけなら好きなとこに設置しやすいですね。
「Nature Remo mini」は壁じゃなくても置いて使ってもいいということだったんので、壁には装着せず、そのまま台の上に置きました。
設定方法は「Nature Remo」と同じ
初期設定は「Nature Remo」と同じで、先日書いた「Nature Remo」レビューの記事と同じなため省略します。
複数台の「Nature remo」を登録する場合は、同じアプリから追加するだけで使えるようになります。
「Remo」アプリ→「設定」→「新しいRemoをセットアップする」を選ぶと、2台目以降のNature Remoを追加できます。
家電を登録するときは、どのNature Remoにどの家電を登録するか選べるので、寝室で使うなら寝室に置いたNature Remoに寝室の家電を登録するような感じになります。
リモコンを登録するのもとても簡単。
アプリで家電登録ボタンを押して、登録したいNature Remoに向かって、登録するリモコンの電源ボタンを押すだけです。
プリセットがある家電なら、これだけでほとんどのボタンが自動的に登録されます
登録されるとこのような画面になり、操作したい家電を選ぶと、その家電のリモコンが操作画面になり、好きな操作ができます。
「Nature Remo」を2台使うときの注意点
隣の部屋で使う場合、リモコンのチャンネルを変更する
「Nature Remo」は、結構赤外線範囲が広いので、隣接した部屋の機器に反応する恐れもあります。(扉などが開いている場合)
違うメーカーの機器を使用していれば電波が違うので問題ないのですが、同じメーカーの機器を使用している場合は、隣の部屋の機器も一緒に反応してしまう可能性があります。
その場合は、リモコンに電波のチャンネルを変更スイッチがあるので、部屋ごとに違うチャンネルを設定してあげることで誤反応を防げます。(※チャンネル変更ができないリモコンもあります)
識別しやすい名前をつける
複数の部屋で使う場合、テレビやエアコンがそれぞれ1台ずつあることもありますよね。
その場合、識別しやすい名前をつけておかないと、間違って違う部屋の機器の誤操作してしまう可能性もあるので、わかりやすい名前をつけましょう。
僕はリビングと寝室で使うのですが、リビングで使う機器には「エアコン」など何も付け足さない名前にして、寝室の機器には「寝室のエアコン」「寝室の照明」という風に寝室の家電だとわかりやすいようにつけました。
スマートスピーカーのAlexaに頼むときも、「寝室のエアコンをつけて」で寝室のエアコンだけが起動できるようになります。
実際に操作してみた
リモコンを登録するとこのような画面になり、操作したい家電を選ぶと、その家電のリモコンが操作画面に切り替わり、好きな操作ができます。
その家電に合わせたリモコン画面が現れるので、押したいボタンを押すと、家電に信号が送られ、家電が反応します。
こちらはテレビのリモコンですが、ボタン数も豊富で、テレビのリモコンがなくてもほとんどの操作が可能でした。
リモコン操作をすると本体のリング型のLEDがかっこよく光ります。
反応もよく、ボタンを押してすぐに反応してくれる!
Amazon Echoと連携で、声で操作も可能
スマートスピーカー「Amazon Echo」「Google Home」にも対応しているので、連携させると声で家電を操作することもできます。
みたいな感じで声だけで操れます。
横になりながら動かずにテレビやエアコンを操作することもできますし、家事で手が塞がっているときも声で操作できるのはすごく便利ですよ!
便利すぎてダメ人間になりましたが…(笑)
使ってみた思ったこと
操作が簡単で使いやすい
「Nature Remo」のときと同じ感想になりますが、アプリの完成度が高くとても使いやすいです。
アプリもシンプルで洗練されていて、ボタンがわかりやすく、現在電源の入っているエアコンやテレビも、青い表示になって確認できます。
リモコンのプリセット数も多く、エアコンやテレビ、照明のボタンはほぼ自動で登録されました。
また複数のNature Remoを使っても、1つのアプリでまとめて操作できるので、いちいちアプリを切り替えたり、画面を切り替えたりすることなくスムーズに操作できるのに感動です。
温度センサーしかないけど問題なし
「Nature Remo」には温度、湿度、照度、人感センサーがありますが、「Nature Remo mini」には温度センサーのみです。
ただエアコンを使う場合でも温度センサーだけあれば困ることはほとんどありませんし、僕の場合「Nature Remo mini」は寝室用に購入したので、照度、人感センサーも必要ありません。
「Nature Remo」と「Nature Remo mini」では値段も結構違いますし、どうしても湿度、照度、人感センサーが必要な方以外は「Nature Remo mini」を選ばれるのがいいと思います。
赤外線の照射範囲は変わらない感じ
本体サイズがかなり小型になるので、赤外線の照射範囲が少し心配だったのですが、「Nature Remo」と同じように結構遠くのエアコンまで反応したので問題なかったです。
「Nature Remo」と照射範囲は同じという情報も見かけたような!
レスポンスもほとんど変わらない
正確に計ったわけではないのですが、レスポンス(反応速度)は「Nature Remo」と「Nature Remo mini」どちらもほとんど変わらないと感じました。
アプリ上でも、スマートスピーカー経由でも、支持を出すと瞬時に家電が応答するので、どちらを使ってもストレスは感じません。
まとめ
- miniは湿度、照度、人感センサーが非搭載
- 本体サイズがコンパクト
- miniにはACアダプターが付属していない
- センサー以外の性能、使い方は同じ
- アプリが洗練されていて使いやすい
2部屋に導入するために、2つ同じのを買ってもつまらないと思ったので、「Nature Remo」と「Nature Remo mini」をそれぞれ購入したのですが、内蔵センサーの違いと本体サイズの違いくらいで、使い方や使い勝手はほとんど変わりありませんでした。
miniには湿度、照度、人感センサーがありませんが、正直かなり高度な使い方をされる方以外はあまり必要ないセンサーです。
温度センサーだけはminiにも搭載されているので、最もよく使うエアコンの温度自動制御はminiでも可能。