BenQのゲーミングブランド「MOBIUZ」から展開されている4K 27インチモニター。
その中でも、非常に似た型番を持つ「EX271U」と「EX2710U」の2機種で迷っている方も多いのではないでしょうか。
「名前が似ているから、単なるマイナーチェンジ版?」と思ってしまいがちですが、実はこの2つ、結構違うんです。
編集長この記事では、EX271UとEX2710Uのスペックや機能を詳細に比較し、あなたのプレイスタイルにはどちらが合っているのか、わかりやすく解説していきます!
EX271UとEX2710Uの違いを比較
まずは、両モデルの詳細なスペックを比較表で確認してみましょう!
| 項目 | EX271U | EX2710U |
| 画面サイズ | 27インチ | 27インチ |
|---|---|---|
| パネルタイプ | IPS (ノングレア) | IPS (ノングレア) |
| 解像度 | 4K (3840 x 2160) | 4K (3840 x 2160) |
| リフレッシュレート | 165Hz | 144Hz |
| 輝度 (標準/SDR) | 400 cd/㎡ | 300 cd/㎡ |
| 輝度 (最大/HDR) | 400 cd/㎡ | 600 cd/㎡ |
| HDR規格 | DisplayHDR 400 | DisplayHDR 600 |
| コントラスト比 | 1200:1 | 1000:1 |
| 色域 (P3) | 95% | 98% |
| スピーカー | なし (eARC対応) | 2.1ch treVolo |
| HDMI端子 | 3 (v2.1 / eARC対応) | 2 (v2.1) |
| USB-C接続 | 65W給電・映像入力 | なし |
| KVMスイッチ | あり | なし |
| 電源タイプ | 内蔵 (ケーブルのみ) | 外部ACアダプター |
| スタンド調整 | 回転/ピボット対応 | 回転のみ |
| 消費電力(標準) | 32 W | 42 W |
| 本体重量 | 約7.0 kg | 約8.0 kg |
こうして比較すると、それぞれの得意分野が見えてきますね。
EX2710Uは「モニター単体での完成度」を高めたモデル、EX271Uは「最新の接続性やデスク環境への適応」を強化したモデルと言えそうです。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう!
【主な違い1】スピーカーとオーディオ環境


| 項目 | EX271U | EX2710U |
| スピーカー本体 | 搭載なし | 2.1ch (サブウーファー付) |
|---|---|---|
| 音声出力機能 | HDMI eARC対応 | 標準オーディオ出力 |
この2機種を選ぶ上で、最も大きな分かれ道となるのが「音」です。
EX2710Uは、MOBIUZシリーズの代名詞とも言える「treVoloスピーカー(2.1ch)」を搭載しています。モニター下部にしっかりとしたスピーカーと、背面にサブウーファーを備えており、外付けスピーカーがなくても迫力あるサウンドが楽しめます。
一方、EX271Uは思い切ってスピーカーを非搭載としています。
その代わり、「eARC(Enhanced Audio Return Channel)」に対応しました。これは、HDMIケーブル経由で高音質な音声データを外部のサウンドバーやAVアンプに転送できる機能。とくにサウンドバーで採用されている規格です。



つまり、「手軽にモニターだけで完結させたい」ならEX2710U、「すでにお気に入りのスピーカーやサウンドバーがある」ならEX271Uが適しています!
【主な違い2】輝度(明るさ)と画質の特性
| 項目 | EX271U | EX2710U |
| 輝度 (標準/SDR) | 400 cd/㎡ | 300 cd/㎡ |
|---|---|---|
| 輝度 (最大/HDR) | 400 cd/㎡ | 600 cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1200:1 | 1000:1 |
| HDR規格 | DisplayHDR 400 | DisplayHDR 600 |
画質面では、「明るさ」に少し違いがあります。
実は、普段使い(SDR映像)のベースとなる明るさは、EX271Uの方が明るいんです(400 cd/㎡)。日中の明るい部屋で作業をしたり、Webを見たりする分には、EX271Uの方が画面全体がパッと明るく見えやすい設計になっています。
一方で、HDRコンテンツを表示した時の「瞬間的な爆発力」はEX2710Uが圧倒しています。
EX2710Uはピーク輝度が「600 cd/㎡」まで伸びるため、ゲーム内の太陽の光や爆発シーンなどの「眩しさ」をより強烈に表現できます。
また、EX271Uはコントラスト比が「1200:1」に強化されており、EX2710U(1000:1)よりも黒色が引き締まって見えます。
「普段から全体的に明るく、黒が締まっているのがEX271U」「ここぞというシーンの眩しさとインパクトが凄いのがEX2710U」とイメージするとわかりやすいですね!



普段使いの明るさか、HDR映像の眩しさ、どちらを取るかという感じですね。
【主な違い3】USB-C接続と電源周り (KVM)


| 項目 | EX271U | EX2710U |
| USB-C (映像/給電) | 対応 (65W) | 非対応 |
|---|---|---|
| KVMスイッチ | あり | なし |
| 電源タイプ | 電源内蔵 | 外部ACアダプター |
「PCデスクをスッキリさせたい!」という方にとって、決定的な違いがここにあります。
EX271Uは、新たに「USB Type-C(65W給電)」に対応しました。
これにより、ノートPCとモニターをケーブル1本で繋ぐだけで、映像出力とPCへの充電が同時に行えます。
さらに「KVMスイッチ」も搭載されているため、1組のキーボードとマウスを、仕事用のノートPCとゲーム用のデスクトップPCで共有し、ボタン一つで切り替えることが可能です。
また、EX271Uは電源ユニットが本体に内蔵されたのも大きな進化です。
EX2710Uは大きなACアダプター(レンガのようなサイズ)が必要でしたが、EX271Uならコンセント周りは普通の電源ケーブル1本だけ。



在宅ワークとゲームを両立させるなら、配線が圧倒的に片付くEX271Uが快適です!
【主な違い4】スタンド性能とピボット機能
| 項目 | EX271U | EX2710U |
| ピボット (縦回転) | 対応 (90°) | 非対応 |
| スウィーベル (左右) | 15° / 15° | 15° / 15° |
| 高さ調整 | 100mm | 100mm |
スタンドの使い勝手にも違いがあります。
最大の違いは「ピボット(画面の縦回転)」への対応です。EX271Uの付属スタンドは、画面をぐるっと90度回転させて縦向きに設置することができます。
これ、SNSのタイムラインやWebサイトの閲覧、プログラミングのコードを書くときなどにすごく便利なんですよね。また、縦シューティングゲームをプレイする人にとっても嬉しい機能でしょう。
一方のEX2710Uは、高さ調整や左右の首振りはできますが、縦回転には対応していません。もしEX2710Uで縦画面にしたい場合は、別途モニターアームを用意する必要があります。



付属スタンドのままで自由な配置を楽しみたいなら、EX271Uの方が柔軟性が高いですよ!
共通の仕様・変わらない機能


- 高精細な「27インチ 4K IPSパネル」
- 設定変更に便利な「専用リモコン」付属
- BenQ独自の「アイケア機能」
- 応答速度 1ms
基本的な「映像の美しさ」や「使いやすさ」については、どちらのモデルも非常に高い水準で共通しています。
特に、手元で音量や画質設定を変更できる「リモコン」が付属するのはMOBIUZシリーズの大きな魅力。わざわざモニターの裏に手を回してボタンを操作する必要がありません。



また、ブルーライト軽減やフリッカーフリーといった「アイケア機能」も充実しており、長時間のゲームプレイでも目が疲れにくい設計になっています!
【まとめ】「EX271U」と「EX2710U」どっちがおすすめ?
最後に、それぞれのモデルがどんな人におすすめなのかをまとめます!
- 仕事とゲームでPCを切り替えて使いたい(KVM/USB-C必須)
- 外部スピーカーやサウンドバーを接続して使う
- 電源アダプターのないスッキリした配線にしたい
- 縦画面(ピボット)を活用したい
- 仕事とゲームでPCを切り替えて使いたい(KVM/USB-C必須)
- 外部スピーカーやサウンドバーを接続して使う
- 電源アダプターのないスッキリした配線にしたい
- 縦画面(ピボット)を活用したい
結論としては、「配線のスマートさ」と「音響システム」で選ぶのが正解です。
もしあなたが、ノートPCを繋いで仕事もするし、夜はゲームもする…というスタイルなら、USB-Cケーブル1本で繋がって電源アダプターも邪魔にならない【EX271U】が圧倒的に便利です。
一方で、デスクトップPCメインで、追加のスピーカーなどを置かずに手軽に最高クラスの没入感を得たいなら、高音質スピーカー内蔵の【EX2710U】が満足度の高い選択になります。



ご自身のデスク環境やプレイスタイルに合わせて、最適な一台を選んでくださいね!












