Appleの完全独立型ワイヤレスイヤホン「AirPods」が「AirPods (第2世代)」へと進化して登場しました!
見た目は変わりませんが、新チップが搭載されたり、ワイヤレス充電に対応したりと大幅に進化しています。
ようやくゲットできたので、第1世代と比較しながらレビューしたいと思います!
「AirPods with Wireless Charging Case」が品薄で入手できなかったので、「AirPods with Charging Case」と「Wireless Charging Case for AirPods」を一緒に購入しました。予定より出費が増しましたが、「Charging Case」と初代ケースの違いがあるのかどうかも見ていきたいと思います。
「AirPods (第2世代)」の特徴・第1世代から進化したところ
- W1から新しいH1チップに変わった
- デバイスの接続切り替えが最大2倍、電話の通話への接続は1.5倍高速に
- ゲームでのレイテンシ(遅延)が最大30%低減
- 通話時間が1.5倍長くなった
- 「Hey Siri」に対応
- ワイヤレス充電対応モデルが選べるように
「AirPods (第2世代)」が登場しましたが、「見た目もほとんど変わりないし、ワイヤレス充電に対応したくらいじゃない?」と思っていましたが、よく調べてみると目立たないところで大きくパワーアップしているんです。
W1チップからH1チップに変わったことで、デバイスの接続時間が最大1/2に短縮したり、AirPodsでの通話時間が1.5倍に伸びたり、ゲームでのレイテンシ(遅延)が最大30%低減するなど、性能面がかなり強化されています。
また「Hey Siri」にも対応したので、よりSiriを身近に使うことができるように。
ワイヤレス充電にも対応したので、充電ケースに収納したAirPodsをQi充電器の上に置くだけでiPhoneと同じようにワイヤレスで充電できるようになりました。
ワイヤレス充電を搭載することで値段が結構上がってしまいますが、価格を抑えたワイヤレス充電非対応モデルも併売されているので、ワイヤレス充電が不要な方も安心です。
価格
AirPods (第1世代) | AirPods (第2世代) | AirPods with Wireless Charging Case (第2世代) | Wireless Charging Case (単体) |
---|---|---|---|
16,800円 | 17,800円 | 22,800円 | 8,800円 |
価格はAirPods(第1世代)が16,800円だったのに対し、AirPods (第2世代)ではワイヤレス充電非対応モデルで1,000円の値上がりの17,800円。
ワイヤレス充電対応モデルが、そこからさらに5,000円高い22,800円。
またワイヤレス充電ケースは単体で購入することができ、8,800円で購入することができます。
ワイヤレス充電が必要ない方は、ワイヤレス充電ができること以外まったく性能も同じ普通のモデルがおすすめです。
「AirPods with Charging Case」
パッケージはAirPods (第1世代)とサイズもデザインもほとんど一緒です。
並べてみてもまったく同じなので見分けがつきません。
付属品
- AirPods(左右)
- AirPods充電ケース(有線)
- Lightningケーブル
- 取扱説明書
AirPodsと充電ケースの他、充電するためのLightningケーブルが付属しています。
AirPodsユーザーならLightningケーブルを持っていると思うので、その分値段下げて欲しいような^^;
有線充電ケースは第1世代のケースと同じ
恐らく、有線充電ケースは第1世代のケースとまったく同じものです。
中のLEDインジケータの位置も同じ。
初代充電ケースと並べましたが、ボタンの位置もまったく同じです。
AirPodsの見た目も同じだが中身が進化
AriPodsも形状もセンサーなどの位置も同じです。
しかしH1チップの搭載などで中身は大幅に進化しています。
「Wireless Charging Case for AirPods」
次は「Wireless Charging Case for AirPods」です。
ワイヤレス充電ケース単体となります。
ちなみにワイヤレス充電ケースにはLightningケーブルは付属されていません。
パッケージ裏面を見ると、開発が中止となったとの噂のAirPowerのイラストが描かれています…
なぜここまで準備されて発売できなかったのか…!
Wireless Charging Caseは、背面のリセットボタンの位置が中央に移動
Wireless Charging Caseは少し有線充電ケースから少し変更があります。
並べてみると、ほんの少し変わっている部分がありますね。
LEDインジケータが前面に移動
ワイヤレス充電の場合は、バッテリーの充電状況をお知らせする「LEDインジケータ」が充電ケース前面に移動しています。
ワイヤレス充電器に載せたときでも、蓋を開けることなく確認できるようになりました。
ボタンの位置、ヒンジの質が変わっている
ヒンジには金属が使われていますが、こちらの質が少し変わっていました。
第1世代では艶のある金属素材でしたが、第2世代では艶のないマットな仕上げのヒンジに変更されています。
さらにAirPodsの充電ケースの背面に、丸いリセットボタンがありますが、ワイヤレス充電ケースではリセットボタンが中央部分に移動しています。
そのため、充電ケースを保護するケースを装着する場合にリセットボタンの位置がずれる可能性があります。
ただシリコン系の柔らかいケースであれば、ボタンの位置がずれていてもボタンを押すことはできますし、普段はあまり使うことのないボタンなのでそこまで問題はないと思います。
重量比較
第1世代の充電ケース単体での重量は38g
ワイヤレス充電ケースは40gとなり、有線タイプよりも2g重くなりました。
AirPodsは左右合わせて7gと、旧型、新型どちらも同じ重量ですね。
世代の違うAirPods同士を入れるとメッセージが出る
充電ケースの中に、世代の違うAirPods同士を入れると「AirPodsの世代の不一致」というメッセージ現れ動作しませんでした。
タップ操作も引き続き対応
AirPodsは第1世代から対応しているタップ操作にももちろん対応しています。
耳に装着したAirPodsを指で軽くポンポンとダブルタップ操作すると、Siriを起動したり、再生している音楽を一時停止したり次の曲スキップさせることができます。
タップで操作する機能は、自分で好きな機能に割り当てることができ、さらに左右のAirPodsに別々の機能を設定することもできるので、左は「前の曲に戻す」、右は「次の曲へスキップ」なんてこともできます。
第2世代では「Hey Siri」が使えるようになったので、Siiri以外の機能に設定するといいですね。
ワイヤレス充電に対応
ワイヤレス充電対応ということで、Qi充電器の上に置いてみたところ、正常に充電が始まりました。
充電が正常に始まるとケース前面に移動したLEDインジケータがオレンジ色に数秒点灯。
充電中はずっと光っているのかと思いきや、充電が開始してから数秒で消灯します。
消灯したままでも充電は続けられていて、iPhoneのバッテリーウィジェットなどから充電状況が確認できますし、ワイヤレス充電器にLEDがあればそこで確認することもできます。
またワイヤレス充電対応のケースも従来通り、Lightningケーブルでも充電できるので状況により使い分けることが可能です。
実際に使ってみた感想
ペアリング・切り替えを意識しなくていい
第1世代のAirPodsもそうですが、AirPodsはペアリングも簡単で、Apple製品であればシームレスに切り替えられます。
ペアリングは、iPhoneやiPadなど接続したい機器の近くでAirPods充電ケースの蓋を開くと、接続させたいデバイスの画面にAirPodsの画像とメッセージが流れるので、そのままOKを押すだけでそのまま使うことができます。
あとは同じApple IDでログインした端末なら、そのときに使っているデバイスに自動的に繋がるので、他のBluetooth機器のように再ペアリングしたりなんて面倒なことが一切いりません。
レスポンスが上がって大満足
チップの変更やワイヤレス充電対応くらいしか違いがないので、最初は買い替えるか迷いました。
ところが実際に買い替えてみると、買い替えて大正解!
音質はほとんど変わらないものの、W1からH1チップになったことで接続速度や、デバイスの切り替え速度などのレスポンスがかなりよくなり、よりシームレスで使いやすさが向上しています。
第1世代よりも待たされる時間が少なくなり、耳に装着してからすぐに音楽や動画を楽しむことができるようになりました。
第1世代では装着したり、デバイスの切り替えをしてから10秒くらいは待たされていましたが、第2世代では5秒くらいに短縮!
レイテンシ(遅延)低減によりゲームがやりやすくなった
ワイヤレスイヤホンは、どうしても無線で音を送らないといけないので、有線イヤホンと比べると音の遅延が発生します。
ただ第1世代のAirPodsでも、他のワイヤレスイヤホンの中でも遅延は優秀なほうでしたが、新型の第2世代ではさらにレイテンシ(遅延)が30%低減しています。
実際に、遅延による影響を受けやすい音楽ゲームの「太鼓の達人」で試してみましたが、第1世代でやるよりも第2世代でプレイしたほうが明らかにタイミングが合わせやすくて成績も良かったです!
僕の体調や調子にも左右されるとは思いますが、iPhoneスピーカー、AirPods (第1世代)、AirPods (第2世代)それぞれで同じ曲で試してみました。
音質はほとんど変わらない
チップの変更などが主で、音質の変更はないようです。
ただ個体差や、使用頻度での慣らしによる多少の違いは出るかもしれません。僕が聴き比べた感じではほぼ一緒のように感じました。
AirPodsは低音が少ないなどの意見もありますが、個人的にはバランスが取れて聴き疲れしにくいAirPodsの音質は気に入っています。
カナル式と違って耳を密閉しないので、音量を上げなすぎなければ外の音が聞こえるのもポイント!
誰かに話しかけられても、音楽を止めればAirPodsを装着した状態のままでも普通に会話もできます。
AirPodsでの「Hey Siri」がなかなか便利
またそこまで期待していなかった「Hey Siri」も、iPhoneに言うよりも小声で反応するので、より気軽にSiriが使えるようになりました。
iPhoneの「Hey Siri」は結構大きな声でハッキリ言わないと反応してくれませんでしたが、AirPodsの場合は自分にしか聞こえないくらいの大きさで言っても普通に反応してくれます。
第1世代でも耳に装着したAirPodsを指でポンポンとダブルタップしてSiriを起動させることができましたが、手が塞がっているとできないのと、タップした際に耳に「ボンボン!」と耳に響くのが不快でした。
第2世代もタップによる操作もできますが、周りに人がいないシーンであれば「Hey Siri」のほうが快適ですね。
ワイヤレス充電は充電頻度が多い方には便利
僕はiPhoneでワイヤレス充電を使っていたので、AirPodsも置くだけで充電できるようになったのはとても便利です。
しかし僕の使い方だと、AirPodsの充電は週に1~2回くらいの頻度。
ほぼ毎日充電するiPhone、Apple Watchならワイヤレス充電のメリットはすごくありますが、僕のように充電頻度がそこまでなければ、5000円ほど安く購入できるワイヤレス充電非対応モデルでもよかったかもしれません^^;
「AirPods (第2世代)」は第1世代から買い替える意味はある?
たまにしかAirPodsを使わないという方であれば、買い替える必要性はそこまでないように思いますが、頻繁に使う方であれば買い替える意味は十分あります!
接続速度、デバイスの切り替え速度がかなり短くなるのでストレスを感じにくくなりますし、遅延も大きく減少するのでゲームもやりやすくなります。
「Hey Siri」「ワイヤレス充電対応」も大きな進化ではありますが、僕にとって性能面での進化が最も嬉しかったです。
またAirPods (第1世代)は、発売してから2年くらいが経ち、バッテリーの減りが早くなったと感じるユーザーも多くなってきたので、バッテリー交換も含めて新型に買い替えるのもおすすめです。
逆に、形状や音質は第1世代とほとんど変わらないので、耳への装着感が合わなかったり、第1世代の音質があまり気に入らなかった方にはあまりおすすめできません。
まとめ
- レスポンス向上により使勝手が大きく向上
- Hey Siriは小声でも使えて便利
- ワイヤレス充電は充電頻度が高い方に重宝
接続とデバイスの切り替えレスポンスの向上が思っていた以上に快適で、ストレスを感じることがほとんどなくなり、買い替えて大正解でした!
またAirPodsでの「Hey Siri」もとても優秀で、小声で言っても反応するのがなかなか使いやすい。
ワイヤレス充電は充電頻度が高い方なら、充電が簡単になるので便利だと思います。
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p class=”is-style-icon_announce”>Apple純正のワイヤレス充電器「AirPower」は開発中止となったようです。しかしAirPodsは一般的なQi充電器でも充電可能です。