高コスパなゲーミングモニターとして、最近自作PC界隈やゲーマーの間で話題になっている「Titan Army(タイタンアーミー)」。
特に量子ドットMini LEDを採用した27インチWQHDモデルは、そのスペックの高さと価格のバランスで注目を集めています。
そんな中、「P275MS+」と「P275MS」という非常によく似た2つのモデルが存在していて、「どっちを買えばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
実はこの2つ、「+(プラス)」がついている方が上位版・新型にあたるのですが、中身の進化具合がかなりすごいことになっているんです。
「名前にプラスがついただけのマイナーチェンジ版でしょ?」と思ったら大間違い。
編集長この記事では、見た目だけではわからないP275MS+とP275MSの決定的な違いについて、ゲーマー目線でわかりやすく解説していきます!
P275MS+とP275MSの違いを比較
まずは、主な仕様を一覧表で確認してみましょう。画面サイズや解像度といった基本部分は共通していますが、ゲームの勝敗を分けるスピード性能や、映像の深みを決めるエリア制御数に大きな進化が見られます。
| 項目 | P275MS+ (上位・新型) | P275MS (標準・旧型) |
| 画面サイズ | 27インチ | 27インチ |
|---|---|---|
| 解像度 | WQHD (2560×1440) | WQHD (2560×1440) |
| パネル種類 | Fast IPS (量子ドット) | Fast IPS (量子ドット) |
| ローカルディミング | 1152ゾーン | 576ゾーン |
| リフレッシュレート | 最大 320Hz | 最大 240Hz |
| 応答速度 (OD時) | 1ms (GTG) | 1ms (GTG) |
| 黒挿入機能 | あり (DyDsモード) | なし |
| HDMI規格 | HDMI 2.1 × 2 | HDMI 2.0 × 2 |
| HDMI出力時のHz | 最大 320Hz | 最大 144Hz |
| 色域 (DCI-P3) | 99% | 99% |
| HDR輝度 | HDR1000 | HDR1000相当 |
| スタンド調整 | 昇降・回転・チルト対応 | 昇降・回転・チルト対応 |
ここからは、実際の使用感にどう影響するのか、重要なポイントを3つに絞って深掘りしていきます!
【主な違い1】映像の美しさを決める「ローカルディミング」の数


| 項目 | P275MS+ (上位・新型) | P275MS (標準・旧型) |
| 分割ゾーン数 | 1152ゾーン | 576ゾーン |
|---|---|---|
| 黒の表現力 | 非常に高い | 高い |
今回の比較で一番の目玉となる違いが、この「ローカルディミングゾーン数」です。
Mini LEDモニターの醍醐味は、画面のバックライトを細かく分割して点灯・消灯させることで、「真っ黒」と「眩しい白」を同時に表現できることですよね。
従来のP275MS(576ゾーン)も十分優秀なのですが、新型のP275MS+では、なんと倍の「1152ゾーン」に進化しました。
ゾーン数が多ければ多いほど、明るい物体の周りに光が漏れる「ハロー現象」が起きにくくなります。
例えば、暗い洞窟のシーンで松明の明かりが灯っているような映像でも、P275MS+の方が光の輪郭がクッキリとして、映像の立体感が段違いに増すんです。



映画鑑賞や、グラフィック重視のRPGをプレイするなら、1152ゾーンのP275MS+のほうが感動できるはずです!
【主な違い2】320Hz駆動と「DyDsモード」の搭載


| 項目 | P275MS+ (上位・新型) | P275MS (標準・旧型) |
| リフレッシュレート | 320Hz | 240Hz |
|---|---|---|
| DyDsモード | あり(残像低減) | なし |
FPSや対戦ゲームをガチでやり込む人にとって見逃せないのが、このスピード性能の違いです。
P275MSの240Hzでも十分ぬるぬる動くのですが、P275MS+では一気に「320Hz」まで引き上げられました。ここまでくると、プロゲーマーが使うレベルの領域です。
さらに決定的なのが、P275MS+にだけ搭載された「DyDs(ダイナミックディスプレイ)モード」です。
これは一般的に「黒挿入」と呼ばれる技術で、フレームとフレームの間に真っ黒な画面を一瞬だけ挟むことで、人間の目の残像感を消す機能です。
激しく視点を動かすFPSゲームでも、敵の姿がブレずにクッキリ見えるようになるので、エイムの合わせやすさが変わってきます。



「勝ち」にこだわるなら、この機能があるP275MS+を選ぶ価値は大いにあります!
【主な違い3】HDMIポートのバージョン(2.1 vs 2.0)
| 項目 | P275MS+ (上位・新型) | P275MS (標準・旧型) |
| HDMI規格 | HDMI 2.1 | HDMI 2.0 |
|---|---|---|
| HDMI接続時の限界 | 最大 320Hz | 最大 144Hz |
地味ですが、PC以外に家庭用ゲーム機も繋ぐ人にとって致命的な差になるのがここです。
P275MS+は最新の「HDMI 2.1」を2ポート搭載していますが、P275MSは一世代前の「HDMI 2.0」なんです。
これにより、P275MS(旧型)はHDMI接続だとリフレッシュレートが最大144Hzに制限されてしまいます。
「PCはDisplayPortで繋ぐから関係ないよ」という人はいいのですが、もしHDMIケーブルでPCを繋ぎたい場合や、PS5などの性能をフルに引き出したい場合は注意が必要です。
P275MS+なら、HDMI接続でも最大320Hz(PC接続時)まで出せるスペックを持っているので、ケーブルの種類を気にせず快適に使えます。



将来的な拡張性を考えても、HDMI 2.1に対応しているP275MS+の方が安心感がありますよね!
共通の仕様・変わらない機能


- 鮮やかな「量子ドット(QD)」採用
- 高精細な「WQHD解像度(2560×1440)」
- 目の負担を減らすフリッカーフリー設計
- 回転・昇降可能なスタンド
基本的な「画面の綺麗さ」や「使い勝手」の部分は、どちらのモデルも非常に高いレベルでまとまっています。
両モデルとも量子ドット技術を採用しているので、色の再現範囲が非常に広く、赤や緑が鮮烈に映し出されます。sRGBやAdobe RGBのカバー率も高く、ゲームだけでなくクリエイティブな作業にも使えるスペックです。
また、付属のスタンドも優秀で、高さ調整や回転(ピボット)に対応しているため、モニターアームを買わなくても最適な位置に画面をセットできます。



どちらを選んでも、基本的な「Titan Armyの量子ドットモニター」としての満足度は保証されています!
【まとめ】「P275MS+」と「P275MS」どっちを選ぶべき?
最後に、それぞれのモデルがどんな人におすすめなのかをまとめました!
- 映像美にとことんこだわりたい(1152ゾーンの恩恵を受けたい)
- FPSゲームで少しでも有利に立ち回りたい(320Hz & 黒挿入)
- HDMI接続でも高リフレッシュレートを出したい
- 最新スペックのモニターを長く使いたい
- 240Hz出れば十分満足できる
- 主にPC(DisplayPort)で接続する予定だ
- 黒挿入機能は特に必要ない
- 少しでも予算を抑えて、コスパよくMini LEDを体験したい
今回の結論は、「FPSゲーマーと映像美重視派はプラスを選ぼう!」です。
正直なところ、P275MS+の進化点は「+」という名前以上に大きいです。特にローカルディミングのゾーン数が倍増している点と、黒挿入(DyDs)の有無は、実際の体験に大きな差を生みます。
もし予算が許すのであれば、迷わず上位版の【P275MS+】を選んでおくのが正解でしょう。
一方で、P275MSも腐っても量子ドットMini LED。240Hzのスペックは依然としてハイスペックの部類に入ります。もしセールなどで価格差が大きく開いているなら、あえてこちらを選んで浮いたお金をデバイスに回すのも賢い選択肢ですよ!



あなたのゲームスタイルに合わせて、ベストな一台を選んでくださいね!










