LGの34インチウルトラワイドディスプレイのLG「34WQ75C-B」と「34WR55QC-B」
どちらも似ている機種になりますが、いくつか違う箇所をあります。
この記事ではそれぞれの違いと、どちらがおすすめか解説していきます!
- 「34WQ75C-B」と「34WR55QC-B」の違い
- 「34WQ75C-B」と「34WR55QC-B」どちらがおすすめか
LG「34WQ75C-B」と「34WR55QC-B」の違いを比較!
34WQ75C-B | 34WR55QC-B | |
---|---|---|
画面サイズ | 34インチ(湾曲) 曲率(3,800R) | 34インチ(湾曲) 曲率(1,800R) |
パネル | IPS | VA |
表面処理 | ノングレア | ノングレア |
解像度 | 3440×1440 | 3440×1440 |
輝度 | 300 cd/m2 | 300 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 | 3000:1 |
最大表示色 | 約10.7億色 | 1677万色 |
視野角 (上下/左右) | 178°/ 178° | 178°/ 178° |
HDR10 | ○ | ○ |
リフレッシュレート | 最大60Hz | 最大100Hz |
応答速度 | 5ms(GTG) | 5ms(GTG) |
色域 | sRGB:99% | sRGB:99% |
FreeSync | ? | ○ |
フリッカーセーフ | ○ | ○ |
映像入力端子 | HDMIx2 DisplayPortx1 USB Type-Cx1(最大出力90W) | HDMIx2 DisplayPortx1 USB Type-Cx1(最大出力65W) |
その他接続端子 | USBダウンストリーム (USB3.0x2、USB2.0x2) USBアップストリーム (USB2.0x1) 有線LANx1 | – |
ヘッドフォン出力 | ○ | ○ |
HDCP | ○ | ○ |
USBハブ機能 | ○ KVMスイッチ | – |
スピーカー | 7W+7W | – |
スイーベル機能 | – | – |
ピボット機能(回転) | – | – |
スタンド高さ調整 | 110mm | – |
チルト機能 | 前 : -5゚ / 後 : 20゚ | 前 : -5゚ / 後 : 20゚ |
VESAマウント | ○ | ○ |
サイズ (幅x高さx奥行) | 817×460~570x260mm | 809x568x260mm |
重量 | 8.6kg | 6.9kg |
発売 | 2022年8月 | 2023年10月 |
LG「34WQ75C-B」と「34WR55QC-B」の違いを簡単に表にまとめました。
比較して異なる箇所を赤文字にしています。
【違い1】どちらも湾曲モニターだけど、湾曲率が異なる
どちらも34インチで、サイズも解像度も変わりませんが、湾曲ディスプレイとしての「湾曲率」が異なります。
34WQ75C-B | 34WR55QC-B |
---|---|
34インチ(湾曲) 曲率(3,800R) | 34インチ(湾曲) 曲率(1,800R) |
湾曲がゆるやか | 湾曲が強い |
平面のウルトラワイドディスプレイの場合、画面の両端にある情報は目から遠くなってしまいますが、湾曲ディスプレイは湾曲している分、画面の両端との距離が近くなり見やすくなります。
湾曲率とは、ディスプレイがどれだけ湾曲しているかを表す数値で、数値が小さいほど、曲がりが大きいディスプレイになります。
つまり34WQ75C-Bが「3800R」、34WR55QC-Bが「1800R」になるので、1800Rの「34WQ75C-B」のほうが曲がりが強いディスプレイといえます。
3,800Rだと結構緩い湾曲になるので、没入感や両端の情報の視認性といった湾曲ディスプレイのメリットをしっかりと得たい場合は、1800Rの「34WR55QC-B」がおすすめです。
【違い2】34WQ75C-Bは、「KVMスイッチ」や「有線LAN」を搭載し、端子が豊富
34WQ75C-B | ||
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映像入力端子 | HDMIx2 DisplayPortx1 USB Type-Cx1(最大出力90W) | HDMIx2 DisplayPortx1 USB Type-Cx1(最大出力65W) |
その他接続端子 | USBダウンストリーム (USB3.0x2、USB2.0x2) USBアップストリーム (USB2.0x1) 有線LANx1 | – |
ヘッドフォン出力 | ○ | ○ |
USBハブ機能 | ○ KVMスイッチ | – |
「34WQ75C-B」はUSB端子が豊富に搭載されており、有線LAN端子も利用可能な便利なディスプレイです。さらに、このモデルにはKVMスイッチ機能が内蔵されており、接続されたディスプレイ経由でマウスやキーボードを複数のパソコンで共有できます。
近年では、マルチペアリング機能を備えたワイヤレスマウスやキーボードが増えていますが、有線デバイスを使用したい場合には、このKVMスイッチ機能が大変役立ちます。そのため、有線機器の活用を検討している方には「34WQ75C-B」をおすすめします。
また、USB-Cで接続するとノートパソコンなどに最大90Wの電力を供給可能です。
【違い3】画質の比較
34WQ75C-B | 34WR55QC-B | |
---|---|---|
パネル | IPS | VA |
表面処理 | ノングレア | ノングレア |
解像度 | 3440×1440 | 3440×1440 |
輝度 | 300 cd/m2 | 300 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 | 3000:1 |
最大表示色 | 約10.7億色 | 1677万色 |
視野角 (上下/左右) | 178°/ 178° | 178°/ 178° |
HDR10 | ○ | ○ |
リフレッシュレート | 最大60Hz | 最大100Hz |
応答速度 | 5ms(GTG) | 5ms(GTG) |
色域 | sRGB:99% | sRGB:99% |
画質も異なり、まず使用されているパネルが異なります。34WQ75C-Bは「IPSパネル」、34WR55QC-Bには「VAパネル」が使われています。
IPSパネルは色の再現性が高く、斜めから見ても色が変わりにくいのが魅力です。写真や動画編集など、正確な色が求められる作業に向いています。ただし、黒の表現はVAパネルに比べて浅めです。
VAパネルはコントラストが高く、黒が深く見えるのが特徴です。映画やゲームなど暗いシーンを楽しむのに適していますが、斜めから見ると色が変わりやすいことがあります。
もう一つ違うのは「リフレッシュレート」です。
ディスプレイのリフレッシュレートは、画面が1秒間に何回描画されるかを示す数字です。たとえば60Hzなら1秒間に60回、120Hzなら120回描画します。リフレッシュレートが高いほど動きが滑らかに見え、ゲームや動画で特に違いを感じやすくなります。
【違い4】内蔵スピーカーの有無
34WQ75C-B | 34WR55QC-B |
---|---|
スピーカー内蔵 | なし |
「34WQ75C-B」には内蔵スピーカーが搭載されており、外付けスピーカーがなくても音声を再生できます。
一方で、「34WR55QC-B」にはスピーカーが内蔵されていないため、別途スピーカーを用意する必要があります。
【違い5】34WQ75C-Bのスタンドは高さ調整ができる
34WQ75C-B | 34WR55QC-B | |
---|---|---|
スイーベル機能 | – | – |
ピボット機能(回転) | – | – |
スタンド高さ調整 | 110mm | – |
チルト機能 | 前 : -5゚ / 後 : 20゚ | 前 : -5゚ / 後 : 20゚ |
VESAマウント | ○ | ○ |
34WQ75C-Bはスタンドに高さ調整機能が付いており、使用環境や好みに応じてモニターの高さを変えられます。
一方、34WR55QC-Bのスタンドには高さ調整機能がありません。
どちらもVESAマウントに対応しているため、モニターアームを使うことも可能です!
まとめ
LGのウルトラワイドモニター「34WQ75C-B」と「34WR55QC-B」の違いを比較してみました。
どちらも画面サイズと解像度が同じですが、湾曲率や接続端子など結構違います。
最も重要なのが湾曲率です。没入感や両端の情報の視認性といった湾曲ディスプレイのメリットをしっかりと味わいたい方は、曲がりの大きい「34WR55QC-B」がおすすめで、曲がりが少ないほうがいい方は「34WQ75C-B」がおすすめです。
画像引用元:LG